日本じゃなくても四季はあるけど、聖書には「春」がありません。

おはようございます。
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◆1678年3月4日 ヴィヴァルディの誕生日

ヴィヴァルディはバロック期を代表する作曲家の一人でヴァイオリン協奏曲『四季』で有名です。一方で15歳で神学校に入り、25歳で司祭となって「赤毛の司祭」と呼ばれました。神学校時代から作曲活動を開始し、ヴェネチアの修道院付属音楽院の音楽教師になりました。どうも健康上の理由でミサが思うようにできず、司祭よりも音楽家として活動することになったようです。

・・・というわけで、彼の曲には宗教曲もとても多いのですが、やっぱりなんと言っても有名なのは『四季』です。これは12曲からなる組曲『和声と創意の試み』の前半4曲『春』『夏』『秋』『冬』を指す総称で、彼自身がこれを『四季』と呼んだことはありませんでした。

よく「日本には四季がある!」なんて言いますけど、イタリアにも四季はあるんです。ちなみに聖書を全文検索すると、「夏」という語は25回、「秋」は2回、「冬」は16回出てきますが、実は「春」は1回しかでてきません。しかも「青春」という用法なので、季節としての春は一度も出てこないんです。ちょっと意外です。聖書の舞台になったあたりは天候がはっきりしているので、暑いか寒いかの過酷な気候だったということかもしれません。

それではまた明日。

 

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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