2019年ニュース・ランキング(後編)

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5位 東洋英和女学院の記者会見の詳細 院長の深井智朗氏が懲戒解雇になった理由(前編)(後編)(5月15、16日)

副学長の佐藤智美氏=10日、東洋英和女学院(東京都港区)で

東洋英和女学院(東京都港区)は5月10日、2時間に及ぶ記者会見を開き、院長だった深井智朗(ふかい・ともあき)氏を懲戒解雇にすることを発表した。

会見には、同学院理事長の増渕稔(ますぶち・みのる)氏、同大学学長の池田明史(いけだ・あきふみ)氏、副学長で調査委員委員長の佐藤智美(さとう・さとみ)氏、調査委員で弁護士の荒巻慶士(あらまき・けいじ)氏の4人が臨んだ。

佐藤副学長は、「論考を想像で書いた」とあきれ、「深井氏が違った資料を故意に使って書いたわけでなかったとしても、故意でないことを立証できていない」と厳しく指摘した。

4位 東洋英和女学院、深井智朗院長を懲戒解雇(5月19日)

東洋英和女学院(東京都港区)は5月10日、深井智朗(ふかい・ともあき)院長(54)を懲戒解雇とすることを臨時理事会で決めた。深井氏の著書などに不正行為の疑いが指摘されていた問題で、捏造(ねつぞう)と盗用があったことを学内の調査委員会が認定したと同学院は発表した。

同日開かれた記者会見には、同学院理事長の増渕稔(ますぶち・みのる)氏、同大学学長の池田明史(いけだ・あきふみ)氏、副学長で調査委員委員長の佐藤智美(さとう・さとみ)氏、調査委員で弁護士の荒巻慶士(あらまき・けいじ)氏の4人が臨み、深井氏は出席しなかった。深井氏は増渕理事長に一身上の都合でという内容の辞表を渡したが、それは理事会にはかけられず、先に懲戒解雇が決まったという。

3位 アフガニスタンで中村哲医師、銃撃され死亡 バプテストのクリスチャン(12月4日)

アフガニスタン東部ナンガルハル州の州都ジャララバード近郊で12月4日朝(日本時間午後)、現地で活動している医師の中村哲(なかむら・てつ)さん(73)が、作業現場に車で向かっている途中、武装集団に右胸を撃たれた。その後、病院に運ばれて集中治療室で治療を受けていたが、死亡した。運転手の男性ら同乗者5人も全員死亡している。

中村さんは1946年、福岡市に生まれ、西南学院中学3年生のとき、日本バプテスト連盟・香住ヵ丘バプテスト教会(当時は香椎伝道所)でF・M・ホートン宣教師よりバプテスマ(浸礼)を受ける。当時の香住ヶ丘教会はまだバプテスマが行われたことがなく、教会にとって中村さんは最初期の生(は)え抜き教会員だった。内村鑑三『後世への最大遺物』を読んで、「自分の将来を日本のために捧げる」という使命感を持ち、また「山上の垂訓」(マタイ5~7章)は暗記するほど読んだという。

2位 米津玄師さんが紅白で歌った大塚国際美術館システィーナ・ホールと教会(1月12日)

大塚国際美術館システィーナ・ホール(写真:663highland)

シンガー・ソングライターの米津玄師(よねづ・けんし)さん(27)が昨年の12月31日、「第69回NHK紅白歌合戦」に出演して、TBSドラマ「アンナチュラル」の主題歌「Lemon」を披露した。

米津さんが歌ったのは大塚国際美術館(徳島県鳴門市)内のシスティーナ・ホールで、バチカンにあるシスティーナ礼拝堂を原寸大に再現したもの。天井中央部にあるミケランジェロによる「創世記」の9場面、壁の「最後の審判」もそのままだ。

1位 日本初! ドラマ仕立てのオーディオ・ブック聖書アプリ「聴くドラマ聖書」、今秋リリース(8月1日)

日本で初めてとなるドラマ仕立てのオーディオ・ブック聖書アプリ「聴くドラマ聖書」(リンクをクリックすると試聴音声が流れます)のベータ版が9月、本格版が11月にリリースされた。「新改訳聖書2017」旧新約全66巻を有名俳優・声優が朗読。場面ごとにオーケストラによるBGMやさまざまな効果音も加わり、まるで目の前に登場人物が存在し、直接語りかけられているかのような臨場感が味わえる。

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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