深谷松男著 福音主義教会法と長老制度 (澤正幸)

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評者: 澤正幸

法学者である長老の証の書
〈評者〉澤正幸


福音主義教会法と長老制度
深谷松男著
A5判・224頁・定価3520円・一麦出版社
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著者がこの書を記した意図は、はしがきとあとがきに記されている。戦後まもなく受洗し、奉職した大学のある金沢の教会で、若くして長老に任じられ、爾来62年余りを「福音主義改革教会の伝統に立つ教会の長老」として仕え、歩んできた一人の法学徒である真摯な信仰者として、福音主義教会にとって教会法とは何かという問題に取り組んだのがこの書である。
著者が本書の執筆目的を記す際、聖句を引用しているところに本書の性格が如実に示されていると思った。すなわち、本書は単なる法理論を論じようとするものではなく、著者が礼拝において語られる御言葉に聴従し、長老として誠実に主と教会に仕えてきた信仰の生涯の証なのである。
「主の教会は、いずこにあっても同じ信仰と秩序によって立ち続け、私たちを支える恵みと力に満たされているのです。そう信じ、それを明らかにし、またそれを支える一助にしたいと願いつつ、本書を書き進めました」(あとがき)。

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