晴佐久昌英著 贈りもの(土肥研一)【本のひろば.com】

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評者: 土肥研一

愛のチャレンジへと背中を押す 力強いクリスマス説教集
〈評者〉土肥研一


贈りもの
晴佐久昌英クリスマス説教集

晴佐久昌英著
四六判・140頁・定価1320円・キリスト新聞社
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カトリック教会の著名な説教者である晴佐久神父による、待降節から公現日の十本の説教を収める。いずれもこの数年の内に、コロナ下で語られたものである。
読みながらワクワクし、さらに牧師・説教者としての自分を問われる思いがした。ぜひプロテスタント教会に生きる多くの方、特に同労の牧師たちに読んでいただきたい。
この説教の不思議な魅力の源は何だろう。大きく二つの特徴があると思う。一つは、救いをまっすぐに、わかりやすい言葉で宣言する力強さ。例えば、こんな言葉がある。
「待降節の味わいは、『もうすぐ主が来られる、いやもうすでに来ている』っていう喜びにあります。神は私たちを、もうすでに愛しています。その愛の中で、私たちも神を愛します。そんな喜びに満ちた日々を過ごしつつ、クリスマスを迎えます」

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