人の心を傷つける最大のコツ【聖書からよもやま話365】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、詩篇の55篇です。よろしくどうぞ。

 

詩篇 55篇12〜13節

まことに 私をそしっているのは敵ではない。
・・・
それはおまえ。
私の同輩 私の友 私の親友のおまえなのだ。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

敵対している人から攻撃されるのはある意味で当たり前のことで予想もできることですから、防ぐこともできますし、かわすこともできますし、耐えることもできます。しかし、味方から攻撃されるのは誰にとっても苦しいものです。予想することも防ぐこともかわすことも難しいですし、耐えるのも難儀です。

この詩人はそんな状況の中で「もう、鳥のようにどこかに飛んでいってしまいたい」と嘆いてもいます。僕たちもまた「すべて投げ捨ててどこか遠くに行ってしまいたい。人間関係を全部リセットしたい」なんて思うことがありますが、2500年前でも人間は同じようなことを感じ、思うものなんですね。「味方」に裏切られるというのはそのくらい、心に大きなダメージをもらうものです。

先日、仲良くしていると思っていた人が、実は裏で僕の悪口を言っていたということがありました。これはかなり傷付きます。僕もまた「人間関係みんなリセットしたい」とちょっと思いました。そんな不満を抱いていたのなら、直接言ってくれればよかったのに。でもその人はおそらく、直接僕に言うことで僕の「敵」になるのを避けたのだと思います。それはそれである意味、その人にとっては合理的な判断なのかもしれません。それで表向きは「味方」のまま、裏で僕をそしったのでしょう。だから僕はその人を責めることはしませんし、「敵」と認定することもありません。これからも「味方」として接しようと思います。しかしこの心の傷はたしかに残っていますから、この傷の癒しを神様に祈ろうと思います。
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しかし2500年前でも人間がこの「味方から攻撃される」ということに悩んでいたのだということは一つの慰めです。「こういうことで傷つき、悩んだのは自分だけではないのだ」と思えるからです。そして2500年前も神様はその傷を放ってはおかなかったのだから、今だって放ってはおかないだろうと思えるからです。

味方のまま裏で舌を出すなら、むしろ敵になってくれないか。そんな気持ち。
裏切る味方なら敵の方がよっぽどマシだ。そんな気持ち。

裏切りほど心を傷つけるものはなかなかありません。ある人を心から傷つけたいのなら、徹底的に敵対して攻撃するよりも、一度味方になってから裏切る方がはるかに効率的です。人を傷つける最大のコツは裏切ることです。反対に言えばだからこそ、人を傷つけない最大のコツは裏切らないことです。人を傷つけないために「優しい言葉を使いましょう」とか「お互いに声かけをしましょう」とか、様々なことが言われますが、まず何より裏切らないことです。

ユダはイエス様の敵だったのではありません。味方だったのが裏切ったんです。ユダの裏切りの心を知った時のイエス様はどれほど傷ついたことでしょう。しかしそれでもユダの口づけをうけ、ユダの計画のとおりにローマ兵に捕縛され、十字架につきました。すると昨日まで慕ってくれていた民衆まで、手のひらを返すようにイエス様を罵りました。裏切ったのはユダだけではなかったんです。「私は絶対に裏切りません!」と宣言したペテロまで「イエスなんて知らない!」と逃げ出しました。本当に、イエス様はどれほど傷ついたことでしょう。

裏切られるのは仕方ない。でも自分は裏切らないようにしよう、と思います。「いないところで悪口」これも一つの裏切りです。それが何かで相手に伝わったときの破壊力は絶大です。自分の都合や結果論で手のひらを返すことも一つの裏切りです。ですからそれをしないように、よっぽど気をつけなくてはいけないなと思います。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

 

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