大胆かつ驚愕の婚活スタイル【聖書からよもやま話41】

皆様いかがお過ごしでしょうか。MAROです。今日も日刊キリスト新聞クリスチャンプレスをご覧いただきありがとうございます。

毎回、新旧約聖書全1189章からランダムに選ばれた章から心に浮かんだ事柄を、皆様の役に立つ立たないは気にせずに話してみようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、創世記の24章です。それではよろしくどうぞ。


◆創世記 24章14節

私が娘に、「どうか、あなたの水がめを傾けて、私に飲ませてください」と言い、その娘が、「お飲みください。あなたのらくだにも水を飲ませましょう」と言ったなら、その娘こそ、あなたが、あなたのしもべイサクのために定めておられた人です。


歳をとったアブラハムが、召使に命じました。「わしの故郷に行って、そこで息子のイサクのお嫁さんを探してきてくれぃ!」と。召使は「はい、かしこまりましたー」とアブラハムの故郷であるナホムに着きましたが「はて、どうやって若旦那様の奥方様を探したら良いだろう?」と思いました。そこで彼は神様に今日の引用箇所の祈りをしました。

すぐにそこに娘が一人やってきたので、さっそく彼は「私に水を飲ませてください」と頼んでみました。すると、彼女は見事に彼の祈りの通りの行動をとりました。つまり、彼に水を飲ませてくれ、さらに彼のらくだにまで水を用意してくれたのでした。召使は「この人こそ若旦那様の奥方様にふさわしい!」と喜び、彼女をアブラハムのところに連れて帰りました。イサクも彼女を気に入り、めでたく結婚しました。

なんともおおらかというか、雑というか・・・。現代では考えられない方法の婚活です。神様は人間には思いつかない発想で人間の人生を導くものなのだと思い知らされます。

でも日本でもちょっと昔はお見合い結婚が主流でしたし、生まれた時から家同士の約束で結婚相手が決まっている、なんてこともザラでした。土地によって、時代によって、婚活の方法も色々と様変わりするのですね。自分の生涯の伴侶を自分で決められる現代は、恵まれているのかもしれません。・・・と、ばかりも言い切れないんですかね。自分で決めないといけないからこそ、「結婚難民」とか「恋愛難民」と言われる人も出てきているのかもしれません。うーん、まぁどんなやり方にも長所短所はあるんでしょうね。

近頃じゃ、オンライン婚活パーティなんていうものもあるんです。画面越しに出会って交際を始め、そしてゴールインするカップルも少なくないのだそうです。画面越しで相手の方が素敵かどうかとか、フィーリングが合うかどうかなんて、分かるんでしょうか・・・と、僕には不思議に思えるのですが、でもこのイサクさんの婚活のエピソードを思い出すと、「うん、まぁこれよりは理解できるな」と思います。

神様のやることにいちいち「神様、あなたのやり方は私には理解できません!」なんて言ってたらキリがありません。「わからなくて当たり前。むしろわからないからこそ楽しいし、ついてゆく甲斐もあるのだ」くらいに僕は思っています。


多くの友人から「MAROが結婚するのは奇跡に近い」と言われます。さて神様はそんな「奇跡」を僕の人生に起こすのか起こさないのか!?
・・・まぁそんなことは気にしても仕方ないですし、僕の目下の大事なことはそんなことより、今日の晩ごはんのおかずを何にするかです。タン塩にしようか、フグの干物にしようか・・・。

それではまた。
主にありて。MAROでした。


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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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