【新生宣教団】 12小預言書をわかりやすく解説! 小預言書が書かれた本当の目的とは?(前編)

新生宣教団

12小預言書解説前編

こんにちは、ひよこです!
みなさんは、旧約聖書に記されている「小預言書」というものを読んだことがありますか?
旧約聖書の中の出エジプト記や詩篇などはよく読まれるかもしれませんが、小預言書はあまり読んだことがない、、という方もおられるかもしれません。しかし、実はこの小預言書の中にはとても大切なことがたくさん書かれていて、新約聖書を読むための助けにもなるんです!

今回はそんな12巻の「小預言書」を、前編・後編に分けて、ざっくり解説したいと思います。
前編のこの記事では、「小預言書の概要」と、「ホセア書」・「ヨエル書」・「アモス書」・「オバデヤ書」・「ヨナ書」・「ミカ書」という、6つの小預言書についてご紹介します。

ひよこWriter Profileひよこ

3歳の時からプロテスタント教会に通う。東京基督教大学で神学とユースミニストリーについて学び、卒業後新生宣教団に勤める。趣味は絵を描くこと、賛美と楽器演奏(ピアノ・バイオリン・ウクレレetc…)。神様と教会が大好きな20代クリスチャン!若さを活かして読みやすい、興味を持ってもらえるような記事を目指しています!

小預言書とは

小預言書の概要

聖書は「旧約聖書」と「新約聖書」の全66巻から成り立っています。そのうち旧約聖書は39巻で、天地創造から始まって、イエス・キリストが生まれる400年ほど前までのイスラエルの歴史について記されています。この39巻の書物は大きく「律法」「歴史書」「詩歌書」「預言書」の4つに分類することができます。

  1. モーセが書いたと言われる創世記と律法の書からなる「律法のモーセ五書」
  2. ユダヤ王国の成り立ちや多くの人物が登場する「歴史書」
  3. 詩や格言などが書かれている「詩歌書」
  4. 救い主の到来と世界の終末に関する「預言書」

今回はこの最後の「預言書」についての解説になりますが、この預言書はさらに大きく「大預言書」と「小預言書」の2つに分類することができます。
預言書の位置づけ

この預言書の後半部分に記されている12の預言書は「小預言書」と呼ばれており、紀元前9-5世紀に登場した預言者たちが書き記しました。
しかし、これらの預言書は分量の大小でそう呼ばれているだけであって、内容の大小と重要度の差によるものではありません。また、これらは書かれた年代順に並べられているのではなく、全般的にアッシリア時代のものが先に置かれ、ペルシャ時代のものは後に置かれていると言われています。

小預言書が書かれた目的

聖書は書巻ごとに必ず中心的なメッセージがあり、目的をもって記されています。この小預言書が書かれた目的を一言で言い表すならば、人間の罪に対する非難と来るべき裁きについての警告、また人間の罪にもかかわらずやがて訪れるユダヤ人の回復」を知らせることです。

十戒の石板を持つモーセイスラエルの民は、モーセの時代に「シナイ契約」を神と結んでいます。そこで結ばれた契約関係とは「主がイスラエルの神となり、イスラエルは主の民となった」というものです。
イスラエルの民が、神と他の民族との仲介者になり、全世界の人々を神に導き、神を国々に示すという重要な役割のためにこの契約は結ばれました。そこでイスラエルは、神だけに信頼と忠誠を捧げる必要がありました。

後に、イスラエル王国は神に従い神に愛されたダビデ王によって確立され、その子ソロモン王の時代に繁栄を極めました。しかし、ソロモン王が異国の妻たちや多くのそばめたちの持ち込んだ偶像を拝み、唯一の創造主なる神から離れた結果、神の祝福は離れ去り、王国は北イスラエルと南ユダの2つに分裂します。そしてその後も、祭司や王たちはイスラエルに道を誤らせ、民も異国の偶像を拝むようになったりと創造主なる神から離れていきます。

ここで出てきたのが、預言者たちです。預言者たちはこの神との契約関係におけるイスラエルの役割を思い出させようと、神から託された警告の言葉を命の危険を顧みず語り続けました。それぞれ預言者たちの時代背景はみな違いますが、共通して2つのことを語りました。

  1. 人間の罪に対して神の裁きがある
  2. その罪を悔い改めるならば神は救ってくださる

預言者たちがそれぞれ伝えたかった、警告と希望という2つのメッセージをこの小預言書から読み取ることができます。

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