ベネディクト16世の719年ぶりの「生前退位」

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◆1927年4月16日 教皇ベネディクト16世の誕生日

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Pope_Benedict_XVI_Blessing.jpg: Rvin88derivative work: Jüppsche, CC BY 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by/3.0>, via Wikimedia Commons

ローマ・カトリック教会の現在の教皇はフランシスコ聖下ですが、その一代前の教皇がベネディクト16世です。通常、教皇の職は逝去まで務めるのですが、ベネディクト16世は2013年に「生前退位」をしたことで話題になりました。これは1294年に退位したケレスティヌス5世以来、719年ぶりとなる出来事でした。

現在ベネディクト16世は名誉教皇という地位にあります。日本の天皇制で言えば上皇に似た地位です。この名誉教皇という地位についたのはベネディクト16世が初めてです。ケレスティヌス5世の場合は退位した後に幽閉されてしまいましたので、特別な地位は与えられませんでした。

その退位の理由について聖下は「素早い変化に見舞われ、信仰にとってとても大切な問題に揺れる今日の世界では、ローマ教皇には心身ともに活力が必要であるが、私にとってそうした活力がここ数ヶ月弱ってきており、私に与えられた職務を遂行することができなくなった」と述べています。

退位を表明した日の夜には、サンピエトロ大聖堂の尖塔に雷が直撃したそうです。偶然というにはあまりにもできすぎた話です。

 

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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