漱石は「月が綺麗ですね」とは言っていない? 

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◆1867年2月9日 夏目漱石の誕生日

夏目漱石は日本で最も有名と言っても過言ではないほどの文豪です。実際その代表作の一つである『こころ』は「日本で一番売れている小説」とさえ言われています。その作品にはあまり直接的なキリスト教の影響はみられないのですがイギリス留学の際には宣教師との交流があったり、その薦めで聖書を買って読んだりはしたようです。『三四郎』には「われは我が咎(とが)を知る。我が罪は常に我が前にあり」と旧約聖書の詩篇51篇が引用されています。漱石は生涯を通して「人の罪」を描きましたし、漱石の作品では「罪」は救いのない形で終わることが多いですが、「罪」に対する一つの視点として、聖書を参考にしたところはあるのだと思います。

ところで漱石といえば「I love you」を「月が綺麗ですね」と訳したというエピソードが有名ですが、これは漱石の英文の授業を受けた人の証言から伝言ゲームのように広まったもので、本当に漱石がそう訳したかどうか、それを確証する文献は残っていないのだそうです。ちょっと残念な気もしますが、しかし少なくともそんなエピソードが生まれるくらいセンスのある人だったことは伺えます。

それではまた明日。

 






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