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◆1883年7月29日 ベニート・ムッソリーニ生誕
ムッソリーニはイタリアの政治家で、ファシズム思想の創始者としてドイツのヒトラーにも影響を与えたと言われていますが、後にファシズムとナチズムは異なるものであるとしてヒトラーを批判しました。
カトリック信徒の母と、無神論者の父の間に生まれ、幼少のころは教会に通っていましたがやがて父と同じ無神論者になりました。彼のキリスト教に対する批判は強烈で「キリストはただの馬鹿で精神異常者であった」とか、「宗教を信じる人間が行くべきなのは教会ではなく精神科だ」とか、容赦なくキリスト教を罵倒しました。
しかしイタリアはローマ・カトリック教会の「お膝元」、教会とある程度は仲良くしておかないと国民の支持を得られないので、政権を得た後は教会への懐柔政策をとり、ピウス11世と会談した時には「ファシストはキリスト教に敬意を持っている」とお世辞を言ったりもしました。しかしもちろん、内心では最後まで反キリストの思想は消えず、葬儀も無宗教の様式で執り行われました。
それではまた明日。
MARO 1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。 10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。
著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)2022年3月15日発売。