神様の愛を温かなちぎり絵で表現。和紙ちぎり絵作家・森住ゆきさん

たまものクラブ

「開けゆく朝(あした)」
1990年「百万人の福音」表紙画。2020年、書籍「366日元気が出る聖書のことば」(岩本遠億著/ヨベル刊)でも用いられているという

――どんな活動をされていますか?

和紙をちぎって糊で貼る手法でイラストを作成しています。社会人として働きはじめた頃に、和紙の繊細な質感と豊かな色彩に気づいて始めてみました。企業の広報部でグラフィックデザインの仕事をやっていた関係から、企業内の印刷物に採用されるようになり、やがて作品を仕事として個人的にもお受けするようになりました。

ちぎり絵を始めて10年ほど経ってから、思いがけずキリスト教信仰を持つに至り、その後はキリスト教出版社や宣教団体のお仕事をいただいています。
いのちのことば社のデボーション誌「月刊mannaマナ」の表紙絵制作は創刊号から手がけ、今年で13年目に入りました。

ほかにも、「百万人の福音」の表紙絵や、随筆の挿絵など、さまざまなお仕事を通してこれまで制作を続けてくることができました。その原画は初期のものから現在まで約400点が手元にあります。ささやかな作品ばかりですが、長い年月、神さまがどれほど制作を励まし、守り、良くして下さったか骨身にしみて感じています。

「On the desk」
グラフィックデザイナー時代のデスク風景。ちぎり絵は当時のデザイン用具も適宜活用し、自己流で活動してきた

――和紙を使ったちぎり絵の魅力について教えてください。

ひとつには、和紙をちぎった痕跡の繊細さがあります。水彩でも油彩でも描けない輪郭が瞬時に生まれます。これほど無限の色彩を宿す紙は世界中どこを探しても、他にはありません。海外の方は、紙だけで絵が完成するほど和紙の色彩の豊かさに驚かれます。

――ご自身では、人生の最大の転機はいつだと思われますか?

イエス・キリストという方に出会った事。誰よりも私をよく知り、決して離れずに守り、たとえ何があっても最終的な責任を負って下さる方がいると知ったこと。勇気が湧き、すべきことが見えて来て結婚も含め人生の冒険が始められました。

――日本で生まれ育ち、日本で社会人経験を送る人にとって、イエス・キリストを受け入れることは容易ではなかったと思うのですが、なにか大きなきっかけはありましたか?

わりと真面目に生きてきて、仕事も楽しく友達もいて好きな事をやっている――そんな青春の一方で、実は人と人が信じ合い、助け合うということをまるで信じていない自分の未来が怖ろしかった。固い約束、深い愛情、そして結婚。どれも自分には無理!という若い日の絶望感がきっかけです。

「波を越える」
染め和紙を使用。一枚の鮮烈なグラデーション和紙をそのまま海に充て、貼ったのは波しぶきと人物だけだという。

――制作活動をされる上で、最も大切にされていることはなんでしょうか。

まずは家庭での役割を果たし、堅実な生活を送ることです。
そうは思っていても何かと欠けが多いのですが、それでも私のちぎり絵制作と活動を「主にある者の使命」として受け止め、理解し、忍耐し、協力してくれる家族に感謝しています。

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