関西学院、近江兄弟社グループと連携協定を締結 ヴォーリズ建築に関する共同研究などを検討

 

学校法人・関西学院(兵庫県西宮市)と近江兄弟社グループの6法人は4日、関西学院大学・大阪梅田キャンパス(大阪市北区)で包括的な連携協定を締結した。社会貢献や国際貢献、教職員・生徒の相互交流などで協力するという。

(写真:関西学院大学提供)

この連携協定の背景には、近江兄弟社の創業者で建築家のウィリアム・メレル・ヴォーリズが、関西学院の主要な建築に携わってきたことがある。

締結を結んだのは、学校法人ヴォーリズ学園、公益財団法人・近江兄弟社、社会福祉法人・近江兄弟社地塩会、株式会社・近江兄弟社、株式会社・一粒社ヴォーリズ建築事務所、近江オドエアーサービス株式会社。いずれも滋賀県に本拠を置いている。

調印式に出席したのは、関西学院からは平松一夫理事長、舟木讓院長、村田治副理事長(同大学学長)、角野幸博総合政策学部教授(建築学部設置準備委員会コンビーナ)。近江兄弟社グループからは、学校法人ヴォーリズ学園の藤澤俊樹理事長、公益財団法人・近江兄弟社の澤谷久枝副理事長、社会福祉法人近江兄弟社地塩会の亀山謙四郎理事長、株式会社・近江兄弟社の山村徹代表取締役社長、株式会社・一粒社ヴォーリズ建築事務所の中山献児代表取締役社長、近江オドエアーサービス株式会社の上野昌志代表取締役社長。

今後は、包括的な連携協定のもと、次の事業について協力して実施することになる。

1 学校法人ヴォーリズ学園との事業
近江兄弟社高校と関西学院大学の推薦入学制度等に関する協定と、学生の実習やインターンシップに関する事業、各学校間の交流に関する事業

2 その他の近江兄弟社グループとの事業
学生の実習やインターンシップ、ハンズオン・ラーニング(社会に出て「触れる」ことをキーワードにした学びのスタイルを大切にする教育プログラム)に関する事業、共同研究

具体的には、「ヴォーリズ記念館」の活用による町おこしなど、ハンズオン・ラーニングの場としての実践、学生のインターンシップ、ヴォーリズ建築に関する共同研究、学校間交流、協定校推薦入学協定の検討などを進めていく。

ウィリアム・メレル・ヴォーリズは1905年に来日し、信徒の立場でキリスト教の伝道活動をするとともに、日本で数多くの西洋建築(学校や教会、個人宅など)を手がけた。関西学院発祥の地である原田の森(神戸市)の主要な校舎の設計や建築に携わったほか、西宮上ケ原への移転に際して、甲山山頂と時計台、中央芝生、正門をほぼ対称的に配置したキャンパス全体の設計、またスパニッシュ・ミッション・スタイルを基調とする各校舎のデザインも手がけている。さらに、宣教活動のため経済的基盤を築く目的で近江兄弟社を創業し、メンソレータム(現メンターム)を広く普及させた実業家でもあった。

 






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