関東学院大と尚絅学院大 大学間交流協定を締結

 

関東学院大学(横浜市金沢区)と尚絅(しょうけい)学院大学(宮城県名取市)は大学間交流協定を締結し、23日、調印式を尚絅学院大学で行った。

規矩大義・関東学院大学学長(左)と合田隆史・尚絅学院大学学長(写真:関東学院大学提供)

今後、両大学では1年間の学生の受け入れ体制を整え、学生の派遣・受け入れを2019年秋から実施する予定だ。関東学院大学は、尚絅学院大学が派遣する学生に対して、首都圏の立地を生かし、社会と連携した学びを提供する。また、尚絅学院大学に派遣される関東学院大学の学生も、東北地方の風土・文化や地域課題を学び、視野を広げて見識を深めていくことが期待される。

関東学院大学は米国バプテスト伝道協会、尚絅学院大学は米国バプテスト婦人外国伝道協会の宣教師によって、それぞれ明治時代に創立されたミッション・スクール。関東学院は1884年、横浜バプテスト神学校として設立され、その後、東京学院神学部となり、戦後、総合大学を設置。1959年、大学に神学部が開かれたが、73年、大学紛争の影響により廃止され、日本バプテスト神学校に継承された。尚絅学院は1892年に尚絅女学会として開校し、それまで尚絅女学院として歩んできたが、2003年から男女共学になった。

関東学院の校訓は「人になれ、奉仕せよ」。初代院長の坂田祐(さかた・たすく)がキリスト教精神を具体的に表現した言葉だ。坂田は後年、この校訓に「その土台はイエス・キリスト也(なり)」という言葉を書き添えている。

尚絅学院の校名は「衣錦尚絅(いきんしょうけい)」(錦を見せつけないよう、上から重ね着する)から取られ、建学の精神を表す聖句も次のものが選ばれている。「あなたがたの装いは、編んだ髪や金の飾り、あるいは派手な衣服といった外面的なものであってはなりません。むしろそれは、柔和でしとやかな気立てという朽ちないもので飾られた、内面的な人柄であるべきです。このような装いこそ、神の御前でまことに価値があるのです」(1ペトロ3:3~4)

このように、共にキリスト教を建学の精神に掲げ、共通の理念のもと、密接な関係を築いてきたが、今回、交流協定を締結することで、より具体的な学生間の交流が進むことになる。また、職員間の交流についても検討が進められているという。

今回の連携について、関東学院大の規矩大義(きく・ひろよし)学長は次のように話す。

「これからの時代の大学間の連携は、具体的な取り組みが目に見えて、学生にとって得るものがなければなりません。そうした取り組みを目指し、両校の交流を深めていければと考えています」

また、尚絅学院大の合田隆史(ごうだ・たかふみ)学長もこうコメントした。

「教室の中で理論だけを学ぶのであれば、どこでもかまいません。大学の値打ちは人であり、フィールドにあります。今まで以上に豊かで多様性のある環境を学生や教職員に提供できると期待しています」

 






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