教皇、同性愛禁止する法律を非難 英国国教会の指導者たちも支持

UnsplashのRob Maxwellが撮影した写真

アフリカを訪問していた教皇フランシスコは最後の訪問国、南スーダンの首都ジュバからローマへ向かう教皇専用機の中で、2月5日記者会見、同性愛を犯罪とする法律を非難する声明を発表した。

教皇はこの日、こうした法律は宗教・道徳上の罪で、「不正義」だと述べた。また「同性愛の傾向」がある人も神の子であり、教会に歓迎されるべきだと付け加えた。声明は、同行した英国国教会のジャスティン・ウェルビー・カンタベリー大主教や、イアン・グリーンシールズ・スコットランド国教会会議の議長も支持している。3宗派の指導者が一緒にどこかを訪問するのは、500年ぶり。

ウェルビー大主教は「教皇があちらで話した内容に一言一句、全面的に同意している」とする一方、英国国教会でも同性愛者の権利に関する内部分裂があると述べた。同教会は1月、同性カップルが教会で結婚式を挙げるのを拒否するかもしれないとの見解を示していた。

グリーンシールズ議長も教皇の声明を支持するとした上で、聖書を引用し、「四つの福音書で、イエスは出会うあらゆる人に愛情のみを示すばかりで、それ以外の表現は見当たらない。それが、どのような状況の人間に対しても、キリスト教徒として与えられる唯一の表現だ」と語った。

教皇は、世界で50カ国が「何らかの方法で」性的少数者(LGBT)を犯罪者と見なしており、そのうち約10カ国が死罪を設定しているとの見解を示した上で、「これは正しいことではない。同性愛傾向を持つ人々は神の子どもたちだ」と語った。

現在のカトリック教会の教義では、同性愛は「逸脱した行為」とされているが、教会の保守派は、教皇が性道徳についてあいまいなメッセージを発していると非難している。(CJC)

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