2月15日 マルコ15章2節

ピラトがイエスに「お前がユダヤ人の王なのか」と尋問すると、イエスは、「それは、あなたが言っていることです」と答えられた。
マルコ15章2節(参考聖書箇所同書15章1?5節)

使徒信条に「ポンテオ・ピラトのもとに苦しみを受け、」とその名があることに不思議さを感じます。彼は主の十字架刑の証人にすぎないのでしょうか。 主イエスに向かって彼は「お前がユダヤ人の王なのか」と尋ねました。主は、「それは、あなたが言っていることです」と答えられました。 主の返事は「ピラトよ、あなたの方が、わたしを王であると認めているではないか」ということに他なりません。イエスがここで王と言われるときには、二つの意味があることを知らねばなりません。ピラトからすれば、イエスは、ローマへの反逆者としての王であります。同時に救い主の立場からは、神の国の王でありました。それによって。王なるイエスは一方において地上の王であり、他方において神の国の王の意味を持っています。地上の王として死ぬことが、神の国の王としての救いの成就のための計画である、この神の救いの摂理の深さを不思議な言葉のやりとりは含んでいます。ピラトは、ある意味で主が救い主であることの証人となっているのです。

賀来 周一

賀来 周一

1931年、福岡県生まれ。鹿児島大学、立教大学大学院、日本ルーテル神学校、米国トリニティー・ルーテル神学校卒業。日本福音ルーテル教会牧師として、京都賀茂川、東京、札幌、武蔵野教会を牧会。その後、ルーテル学院大学教授を経て、現在、キリスト教カウンセリングセンター理事長。

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