8月30日 ヨナ書4章10〜11節

すると、主が言われた。「お前は、自分で労することも育てることもなく、一夜にして生じ、一夜にして滅びたこのとうごまの木さえ惜しんでいる。それならば、どうしてわたしが、この大いなるニネベを惜しまずにいられるだろうか。
ヨナ書4章10〜11節(参考箇所同書3章1〜4章11節)

ヨナは北王国の王ヤロブアム二世の頃に活動した預言者。ヨナは当時一大勢力を誇っていたアッシリアの首都ニネベに遣わされるはずのところ、これを拒否。タルシシュ(スペインとされる)へと逃げようとしますが、船旅の途中で嵐に遭い難破しそうになるのです。この災難は彼のせいであるとされ、遂に海中に投げ込まれ大魚の中で三日三晩過すことになりましたが、魚の腹の中で悔い改めたため、魚は彼を陸に吐き出されます。ついにニネベに至った彼は審きの預言を語り、これを聞いたニネベの人々が悔い改めたという独特の民話風物語が展開します。

物語の主眼目は、イスラエルの支配を意図する異邦の大国をも相手に神の言葉の対象とすることで、狭い民族主義的な信仰に対して、旧約の信仰は異邦人にまで及ぶ普遍性を持つことを明らかにすることにあります。

しかしなによりもこの物語が大切にしたのは、敵であるアッシリアをも愛する神の愛にありました。そのことを、ヨナは一夜にして滅びる、とうごまを惜しんでいるではないか、まして神はニネベを惜しまないはずはないと彼を諭し、神の愛が異邦にまで及ぶことを明らかにしてするのです。

 

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