8月29日 オバデヤ書12節

兄弟が不幸に見舞われる日に、お前は眺めていてはならない。ユダの人々の滅びの日に、お目は喜んではならない。
オバデヤ書12節(参考箇所同書1〜18節)

オバデヤ書の背景には前587年エルサレムはバビロン軍によって陥落したのですが、ユダ南部のエドム人が敵に味方したこともあって、ユダとエドムの隣国同士の対立がありました。預言者オバデヤはユダの立場に立ち、エドムの審きを記したのです(1節以下)。このエドムは創世記によればエサウの子孫(創世記36章1節)とされていますが、貿易を巡って度々ユダとは対立してきました。イエスの時代にはイドマヤと言い、ヘロデ大王はイドマヤ出身でした。

オバデヤはエドムに対する審きの言葉を投げ掛けますが、審きつつもエドムが隣国としての本来あるべき姿はこうあって欲しいと願っているのです。「兄弟が不幸に見舞われる日に、お前は眺めていてはならない。ユダの人々の滅びの日に、お前は喜んではならない」と言い、「その災いの日に、苦しみを眺めていてはならない」(13節)など、審きながらも隣国としてのあるべき姿を願っているのです。

エルサレムが滅びようとしているとき、エドムに隣人としてのあり方を願ったところでどうなるものでもありません。にもかかわらずオバデヤは滅びる側から願うことで、隣人についての深い真実を残そうとしているのです。

 

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