4月2日 ヨハネ8章31〜32節

わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である。あなたたちは真理を知り、真理はあなたちを自由にする。
ヨハネ8章31〜32節(参考箇所同書8章31〜38節)

「わたしの言葉にとどまるならば、あなたたちは本当にわたしの弟子である」とイエスは言われます。イエスの言葉にとどまるとは、イエスに従っていることを意味します。その姿は、すでに弟子だと言われているのです。しかも「本当に」と言われています。まさか、こんなわたしが、と思っている者であってもイエスに従っているなら、「本当に弟子である」と宣言されているのです。またこの宣言の中で、イエスに従う自分を発見するのです。

これを可能にするのは、次のイエスの言葉です。「あなたたちは真理を知り、真理はあなたたちを自由にする」と言われます。イエスは、「わたしは真理である」(ヨハネ14章6節)と言われるお方です。イエスというお方に従っている弟子は、教えとしての真理にではなく、生きた真理に従っているのです。この真理を知って自由となった、それがイエスに従う弟子の姿です。しかしながら、この自由は、なにをしてもよい自由とは異なります。

主イエスという真理を知って、罪から解放された者となっている、それが弟子とされた者の自由であると明確に宣言されていることを、あらためてわが身に確認してよいのではないでしょうか。

賀来 周一

賀来 周一

1931年、福岡県生まれ。鹿児島大学、立教大学大学院、日本ルーテル神学校、米国トリニティー・ルーテル神学校卒業。日本福音ルーテル教会牧師として、京都賀茂川、東京、札幌、武蔵野教会を牧会。その後、ルーテル学院大学教授を経て、現在、キリスト教カウンセリングセンター理事長。

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