その日のメニューが何であれ、給食を喜ぶ【聖書からよもやま話353】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 旧約聖書、創世記の12章です。よろしくどうぞ。

創世記 12章7節

主はアブラムに現れて言われた。「わたしは、あなたの子孫にこの地を与える。」アブラムは、自分に現れてくださった主のために、そこに祭壇を築いた。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

神様がアブラムに「君の子孫にこの土地を与えるよ」と言った時、アブラムは75歳でした。75歳で子どものいない状態で、「子孫に土地を与える」と言われても、なかなか信じがたいことです。アブラムはこれを素直に信じたのですから偉い!

・・・と言いたいところですが、どうなんでしょう。この箇所をよく読むとアブラムは「自分に現れてくださった主のために」祭壇を築いた、つまり感謝の意を示したとあります。つまり「神様が私に声をかけてくださった!」ということを喜んでいるだけであって、もしかしたら神様が語った内容については半信半疑だったかもしれません。

無理もないですよね。アブラムは75歳、妻のサライも65歳です。「この歳でいまさら子ども、まして子孫とか言われても・・・」と思うのが「常識的な」ことなのではないでしょうか。僕はまだ43歳ですけれど、もうすでに将来子どもを持つことは「なんとなく現実的ではないな」と思い始めています。75歳だったらもう完全に諦めていることかと思います。

ですからアブラムも「子孫に土地を与える」と言われたとき、「自分の意志を次ぐ誰かに、って意味かな」とか、「甥のロトにってことかな」とか考えたかと思います。それで「まぁ細かいことはともかく、とにかく神様が自分を祝福してくださっているのだし、そもそも神様がわざわざ私の前に現れてくださったんだからありがたい!」くらいの意味で祭壇を築いたのだとしても不思議はありません。実際に、聖書のこの後の箇所でもアブラムは神様に「私は子のないままで死のうとしていますけど、その『子孫』というのは私の召使いのことでしょうか」なんて尋ねたりしています。
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とはいえ、アブラムの姿勢は見習うべきところが多々あると思います。「恵みの内容の細かいところはさておき、とにかく神様が恵みをくださるんだからありがたい!神様が私を気にかけてくださるだけでありがたい!」と祭壇を築いてしまうんですから。アブラムは「神様の与えてくれるもの」に感謝したのではなく、「神様の存在そのもの」に感謝したんですから。

僕たちは「神様の与えてくれるもの」ばかりを欲しがってはいないでしょうか。アブラムのように「神様そのもの」を喜んでいるでしょうか。食事のときに「神様、この食事を与えてくださってありがとうございます」と僕たちは祈りますが、食事がなくても祈ることはできるでしょうか。

給食のとき、僕たちはその日のメニューによって喜んだりがっかりしたりします。カレーだと喜ぶけど、わかめごはんだとがっかりするとか(僕は割と好きでしたけど、わかめごはん)。でも本来はそのメニューが何であれ、給食が与えられること自体に感謝すべきです。同じように僕たちは「神様の与えてくれるもの」の内容によって喜んだり悲しんだりしてしまいます。でも本来は「それが何であれ、神様によって与えられる」ということ、つまり「神様の存在そのもの」、給食で言うならば「給食というシステムの存在」自体に喜ぶべきです。このときのアブラムは、このたとえの上ならば「これはカレーかハヤシライスかチリコンカンかよく分からないけど、とにかく給食だ!まずいわけがない!うれしいぞ!ありがとう!」という気持ちだったのかと思います。

その点、アブラムはさすが「信仰の祖アブラハム」になる人だな」と思わされます。その日のメニューに一喜一憂せずに、給食そのものを楽しみ、喜び、感謝する者になりたいなと思います。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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