カルトは縛る、まっとうな教会は縛らない【聖書からよもやま話323】

主の御名をあがめます。

皆様いかがおすごしでしょうか。MAROです。
本日もクリプレにお越しいただきありがとうございます。

聖書のランダムに選ばれた章から思い浮かんだよもやま話をしようという【聖書からよもやま話】、今日は 新約聖書、テモテへの手紙第一の4章です。よろしくどうぞ。

 

テモテへの手紙第一 4章3〜5節

彼らは結婚することを禁じたり、食物を断つことを命じたりします。しかし食物は、信仰があり、真理を知っている人々が感謝して受けるように、神が造られたものです。神が造られたものはすべて良いもので、感謝して受けるとき、捨てるべきものは何もありません。神のことばと祈りによって、聖なるものとされるからです。
(『聖書 新改訳2017』新日本聖書刊行会)

キリスト教に対して「食べちゃいけないものがあったり、生活の決まりがあったりして大変そう」というイメージを持っている方がまだまだ多いように思います。しかし実はキリスト教にはそういった決まりは非常に少なく、他の宗教さんたちと比べてもかなり「ゆるい」方に入るくらいではないかと思います。

このテモテへの手紙が書かれた時代にも、今で言うカルト宗教のような人たちがいました。それは聖書では「惑わす霊と悪霊の教え」と表現したりしています。そして彼らこそ、人々に対して様々な決まりを押し付け、あれやこれやと禁止したりしました。それは現代でも同じことです。カルト教団は人々に様々な決まりを押し付け、あれやこれやと禁止したりします。ですからもし「キリスト教です」と名乗っていたとしても、その教会や集会がやたらとあなたの生活に対して干渉してくるようであれば、そこからは逃げた方が無難です。

いわゆるマインドコントロールというのは、人間の4つの要素をコントロールします。すなわち「行動・思想・感情・情報」です。生活にやたらとルールを押し付けるというのはこのうち「行動」のコントロールにあたります。そのルールに従えば褒め、反すれば罰するということから、その教団は自らに権威づけをしているんです。賞罰というのは無意識のうちにそれを与える側に権威を、受ける側に従属をもたらします。神様からの正当な権威を得ていない故に、彼らはそのように自らを権威づけせざるを得ないんです。それがなくては彼らは教団として、宗教としての体を成すことができないんです。
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まっとうなキリスト教の教会では「しない方がいいこと」はありますが「してはいけないこと」とか、まして「したら罰せられること」はありません。たとえば大酒を飲むだとか、不適切な性関係を持つだとか、そういったことは「しない方がいいこと」ではありますが、したら罰せられるということはありません。反対に「した方がいいこと」はありますが「しなければならないこと」も「しなければ罰せられること」もありません。それはたとえば献金だとか祈りだとかがあたります。「献金が足りないからダメだ!」と怒られたりすることはありませんし、まして教会を追放されるなんてことは決してありません。

しかし一方で多くのカルト教団はこの「しなければならないこと」「してはならないこと」で信徒をがんじがらめにします。「守らなければ救われない!」「守らなければ酷い目に遭う!」と脅します。献金をしなければならない!伝道をしなければならない!輸血をしてはならない!お酒を飲んではならない!勝手に結婚してはならない!・・・と、数限りない勝手ルールで縛り付けます。

福音というのは「良い知らせ」であって、決して人を縛るものではなく、むしろ解放するものです。

それではまた。

主にありて。
MAROでした。

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横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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