今日9月8日はハヤシの日。丸善ジュンク堂書店が制定しました。「丸善」の創業者で、ハヤシライスを考案したといわれる早矢仕有的(はやし・ゆうてき)の誕生日に由来します。
有的は医師でしたが、福沢諭吉のもとで学んだことから貿易にも関心を持ち、医学書などの洋書や薬品、医療器具を輸入・販売する店(後の丸善)を開業しました。その後、宣教師ヘボンが橫浜に開いた私塾「ヘボン塾」(後の明治学院)で西洋医学を学び、1871年、日本で2番目の西洋式病院(後の横浜市立大学附属市民総合医療センター)を開設します。
このように有的は、ヘボンをはじめとする外国人と親交があったことから、彼らが訪れると、あり合わせの肉や野菜をゴッタ煮にして、ご飯を添えて振る舞っていたようです。それが好評で、「早矢仕さんのライス」と呼ばれるようになったということです(『丸善百年史』、「ハッシュドビーフ・ウィズ・ライス」が約(つづ)まって「ハヤシライス」となったなど、諸説あります)。