7月3日に公示された第27回参議院議員選挙では、定数248のうち、改選される半数124議席と、東京選挙区の欠員1を合わせた125議席をめぐって、522人の候補者が争う。投開票は7月20日。
現時点までに確認できたクリスチャンの候補者は、立憲民主党の牧山弘恵(ひろえ)氏、日本維新の会の神戸輝明(てるあき)氏、参政党のローレンス綾子氏の3人。
牧山氏は、1964年東京生まれ。国際基督教大学教養学部語学科卒業。TBSテレビディレクターを経て、トーマス・クーリー法科大学院で学び、1993年アメリカ合衆国(ニューヨーク州、コネチカット州)の司法試験に合格して国際弁護士に。2005年参議院神奈川県選挙区補欠選挙に立候補、2007年参議院通常選挙に神奈川県選挙区から立候補し初当選(現在3期目)。今回の重点政策として、「消費増税阻止!適切な分配の強化を!」「充実と信頼の社会保障が最大の経済政策!」「政治を市民の手に取り戻す。政治改革、国会改革を断行!」を掲げるほか、「特別養子縁組」制度を改善する議員立法を成立させた、倫理選挙特委委員長として、選挙権年齢の18歳への引き下げや在外選挙制度の改善を主導した、消費者庁、JAXA、防衛大学校などの神奈川からの移転を阻止したなどの実績をアピールしている。
グレイスライフチャーチ協力牧師である神戸氏は、1975年愛知県生まれ。東京大学農学部卒業後、教会で働きながら個別指導型補習塾、フリースクール、インターナショナルスクールの働きに関わる。牧会の傍ら、絵本の読み聞かせや子ども食堂など地域のボランティア活動に従事。浜松市保護司、静岡刑務所篤志面接委員、日本維新の会参議院(全国)比例区第21支部長。今回の出馬にあたり、明治時代に天竜川の治水や森林保護で功績を残し、浜松で日本初の更生保護活動を行った金原明善の「環境保護」と「更生保護」の精神を受け継ぎ、「いのちが再生する社会」を目指すとしている。
前回に続き2回目の立候補となるローレンス綾子氏は、1970年茨城県生まれ。オレゴン大学卒業後、子ども育成プログラムマネジャーとしてモザンビークに5年間駐在するなど、13年間国際NGOに勤務。東日本大震災では、国際NGOのプログラムマネジャーとして、ボランティアと共に家屋修繕などの復旧事業に関わった。仙台市泉区の教会「アライズ&シャイン」で夫のマイカ・ローレンス氏と共に牧師としても働く。参政党宮城県連会長。参政党が掲げる政策の通り、「安易な外国人労働者受け入れ反対」「mRNAワクチン接種の中止」「太陽光、風力発電反対」「(LGBTを含む)過度な多様性の推進は子どもの発育や社会の混乱を招き得る」「選択的夫婦別姓反対」などをアジェンダとして提言している。