出版社:キリスト新聞社
著者:平野克己
発行日:2022年3月
判型:四六
頁数:220
「わが神、わが神、なぜ」と、私たちは絶望の最奥にあっても、神を呼ぶことができる。教会の者たちはこの歌を、いかなる日にも、礼拝の中で歌い続けてきた。
なぜか。神を信頼しているからです。神を礼拝しているからです。神以外に私たちの希望はないからです。(本文より)
「説教塾」をリードする著者による初の説教集!!
コロナ感染症が世界を席巻していった2020年の受難節。日本中の教会が苦難の歩みに向かっていく、そのただ中で、ひとりの牧師が「十字架の七言」を語った。
イエスと共に、赦し、愛し、結び、渇き、叫び、ゆだねる……その道行きを、圧倒的な説教、そして若手画家「井上直」の作品と共に静かに辿る。危機の時代の受難節(レント)を歩む教会に、新たないのちを吹き込む説教の言葉がここに!
【目次】
Ⅰ 十字架のもとに建つ教会
「父よ彼らをお赦しください。」
Ⅱ 今日、あなたは楽園にいる
「あなたは今日、わたしと一緒に楽園にいる。」
Ⅲ 十字架のもとに生まれる家族
「御覧なさい。あなたの子です。見なさい。あなたの母です。」
Ⅳ わが神、わが神、なぜわたしを
「エロイ、エロイ、サバクタニ。」
Ⅴ 主イエスの渇き
「渇く。」
Ⅵ 成し遂げた主
「成し遂げられた。」
Ⅶ わたしの霊をあなたの御手に
「父よ、わたしの霊を御手にゆだねます。」
Ⅷ〈復活祭〉 闇の中を歩くとき、光のないときも
「わたしを愛しているか。」
【著者】
平野 克己
ひらの・かつき 1962 年東京生まれ。国際基督教大学卒業、東京神学大学博士課程前期課程を修了。日本基督教団阿佐ヶ谷教会、金沢長町教会を経て、2000 年4 月より日本基督教団代田教会牧師。この間、米国デューク大学で客員研究員として過ごす。雑誌『Ministry』(キリスト新聞社)の編集主幹。
著書:『今、アメリカの説教学は』『(編)説教を伝える極意』(以上、キリスト新聞社)、『主の祈り イエスと歩む旅』『説教を知るキーワード』(以上、日本キリスト教団出版局)ほか
訳書:R・リシャー『説教の神学』(共訳、教文館)、バーバラ・ブラウン・テイラー『天の国の種』(共訳、キリスト新聞社)、ウィリアム・ウィリモン『洗礼』(日本キリスト教団出版局)ほか
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