出版社:キリスト新聞社
著者:木村利人
発行日:2015年9月
判型:A5
頁数:110
戦後70年という節目の年に、憲法の解釈改憲・集団的安全保障の容認・法的安定性の否定、そして原発再稼働への動きなど、私たちの切なる願いに全く反する状況が生まれつつあります。日本が再び、軍事行動・戦争へと向かう大きな転換期にあるような気がしてなりません。 私は、このタイミングにあわせて、日本はもちろん、私自身のタイ、ベトナム、スイス、アメリカなど海外の大学における約35年に及ぶ研究と教育体験をふまえて、私自身の「戦争」「平和」「いのち」そして「しあわせ」のストーリーを多くの方々とシェアしたいと心から願って本ブックレットを一気に書き下ろしました。 私にとっての研究と教育の原点は、再び武器をとって戦わないことを誓い、平和を祈ったフィリピンでの出会いの体験にあるのです。 私が作詞した『しあわせなら手をたたこう』はフィリピンを侵略した日本との悲惨な戦いの和解の中から生まれたワークキャンプでのいのちの喜びの唄なのです。 小さなブックレットですけれども、「戦争」「平和」「いのち」「しあわせ」そして「憲法」などの重要なテーマについてキリスト者として「態度に示そうよ!」とアピールしました。(「はじめに」より抜粋)
【著者】木村利人(きむら・りひと)
1934年東京に生まれる。 早稲田大学第一法学部卒、同大学大学院法学研究科博士課程修了後、チェラロンコン大学 (タイ)、サイゴン大学 (ベトナム)、ジュネーブ大学大学院等教授 (スイス)、世界教会協議会 (WCC)エキュメニカル研究所副所長、ハーバード大学研究員等を経て、1980年以降ジョージタウン大学ケネディ倫理研究所国際バイオエシックス研究部長、教授、現在に至る。早稲田大学名誉教授 (人間科学部・バイオエシックス担当)。 ジョージタウン大学ケネディ倫理研究所国際バイオエシックス研究部長、ジョージタウン大学医学部客員教授、東京都病産院倫理委員会委員長、CIOMS(国際医科学機構協議会)/WHO国際委員 (Advisory Committee on Renewal of Health-for-All Strategy)、International Bioethics Network Newsletter編集長、メディカル・ヒューマニティズ・レビュー (テキサス大学医学人文科学研究所)編集委員。
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