23日夕に日本に到着した教皇フランシスコは、今日24日、被爆地の長崎市と広島市を訪れる。午前9時半ごろ、東京から特別機で長崎空港に到着した教皇は、まず市内の爆心地公園で核兵器の廃絶を訴えるスピーチを行った。
「長崎は、核兵器がいかに悲劇的な結末をもたらすかを示す証人です。核兵器から解放された平和な世界こそ、多くの人が熱望しています。核兵器のない世界は可能であり、必要だと確信しています。核兵器は、安全保障への脅威から守ってくれるものではありません。無関心でいることを許さず、神にもっと信頼を寄せるよう促してくれるこの場所を記憶に留めましょう」
最後に、教皇名の由来となったアッシジのフランシスコの「平和を求める祈り」をささげた。
神よ、
わたしをあなたの平和の道具としてお使いください。憎しみのあるところに愛を、
いさかいのあるところにゆるしを、
分裂のあるところに一致を、
疑惑のあるところに信仰を、
誤っているところに真理を、
絶望のあるところに希望を、
闇に光を、
悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください。
その模様はユーチューブでもライブ配信が行われた。
続いて、西坂公園を訪れ、当時の日本の最高権力者である豊臣秀吉の命令で処刑された「日本26聖人」記念碑の前で花を手向け、黙とうをささげた。
このあと午後2時から、長崎県営野球場で3万人規模のミサを執り行う。そして、夕方には特別機で広島に向かい、「平和のための集い」を広島平和記念公園で行う予定だ。