英NGOクリスチャン・エイド ガザの子どもたちの手紙を首相に「私たちの命と夢を守って」

イギリスのキリスト教系NGO「クリスチャン・エイド」(本部・ロンドン)は7月14日からの週内に、ガザの2人の子どもたちが書いた手紙を英首相に届ける。この手紙は、チャリティーのパートナーであるパレスチナ人権センター(PCHR)を仲介とし、キア・スターマー英首相へイスラエルとハマスの紛争に介入し、恒久的な停戦を実現するよう求めるもの。「プレミア・クリスチャン・ニュース」が報じた。

子どもたちは手紙の中で、自分たちが直面している恐怖について述べている。

パレスチナ子ども評議会会長のマイス・アブデル・ハディ氏は、首相に懇願。「私たちの命、夢、権利を守り、子ども時代を守ってください。私たちは単なる数字やメディア報道のニュースではない。私たちは生きている魂であり、心に希望を持ち、あなたの迅速かつ効果的な行動を待っているのです……」

「私たちは毎日、爆弾やロケットの音で目を覚まし、避難する安全な場所もありません。この激しい戦争は、私たちの家、学校、家族、親戚、友人、同級生を奪い去りました。日中は太陽に焼かれ、夜は絶え間ない空爆と無差別の砲撃で睡眠を奪われ、貧しいテントや野外で眠ることを余儀なくされています」

ハバ・アル・サリーム君は紛争で片腕を失い、「親愛なる首相、僕の手はまた生えてくるのでしょうか? それとも、僕は腕のない生活を余儀なくされるのでしょうか?」と問う。「僕は抹殺されるべきテロリストではありません。僕は家を破壊され、家族を殺されるテロリストではありません。昼は灼熱、夜は凍てつくような、動物にさえ適さないテントの中で暮らすテロリストではない!」「僕は今、学校での最後の、そして最も重要な1年に向けて準備しなければならないのです。でもその代わりに、僕はお母さんが火をつけるのを手伝って、わずかな食料を調理しています」

ハバ君は、6人の子どもを含む16人以上が亡くなった近隣の破壊についてこう語る。「これらの破壊行為は、僕らを家から追い出し、夢を燃やし、散り散りにしたのです」

国連によれば、2023年10月7日に戦争が始まって以来、ガザでは1万5000人近くの子どもたちが殺されている。人道支援団体「セーブ・ザ・チルドレン」によると、イスラエルとハマスの戦争によって行方不明になったり、家族とはぐれたりした子どもの数は、2万1000人に上る可能性があるという。

(翻訳協力=中山信之)

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