9月14日「”霊”が語らせるままに、話し出した」

一同は聖霊に満たされ、”霊”が語らせるままに、ほかの国々の言葉で話しだした。(使徒言行録2章4節)

主イエスの昇天(しょうてん)後、弟子たちは心を合わせて熱心に祈っていた」(1・14

五旬祭(ごじゅんさい)(ペンテコステ)の日、一同が集まっている場所に、突然、激しい風が吹いて来るような音が天から聞こえ、彼らが座っていた家中に響いた。そして、炎のような舌が分かれ分かれに現れ、一人ひとりの上にとどまった」(2〜3節)。これは、「ような」と語る他ない、人間の五感を超えた聖霊降臨(こうりん)の出来事である。そして、今日の聖句は、聖霊が降(くだ)ったとき、弟子たちは外に出て、大胆に語り出したことを伝える。

ペトロは人々に向って、主イエスの復活を語り、「わたしたちは皆、そのことの証人」(32節)であると言い、「あなたがたが十字架につけて殺したイエスを、神は主とし、またメシアとなさった」(36節)と神が成就した救いを宣教した。そして、悔い改めなさい。めいめい、イエス・キリストの名によってバプテスマを受け、罪を赦(ゆる)していただきなさい」と勧め、「そうすれば、賜物(たまもの)として聖霊を受けます」(38節)と言った

信じてバプテスマを受けた私たちは、聖霊によって、イエスを主と告白し(Iコリント12・3)、神の所有とされた。また、「聖霊によって、神の愛がわたしたちの心に注がれ(ローマ55)、どんな境遇も、私たちを神の愛から引き離すことはない。聖霊は、主イエスを証言する聖書の言葉と共に働いて、私たちを神の御心(みこころ)に叶(かな)う人間に造り変えてくださる。また、聖霊は私たち各々に異なった霊の賜物を与え、教会の宣教に仕える者とする。「この聖霊は、わたしたちが御国(みくに)を受け継ぐための保証であ」(エフェソ1・14)る。

内藤淳一郎

内藤淳一郎

西南学院大学神学部卒業後、日本バプテスト連盟の教会で牧会、鹿児島大学哲学科のカトリックの神学の学びから、鹿児島ラ・サール高校でも教える。日本バプテスト連盟宣教室主事、日本バプテスト連盟常務理事を8年間務める。

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