意外と知らない「母の日」の由来

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◆1908年5月10日 世界で初めての「母の日」

アメリカ南北戦争時代、「これは母の仕事である」と、地域の女性を結束させ、敵味方問わず兵士の看護をし衛生状態を改善するために尽力した、アン・ジャービスという人がいました。彼女の死から2年がたった1907年5月12日に、その娘のアンナ・ジャービスが教会で母の追悼を行いました。このときに白いカーネーションを捧げたのが、母の日にカーネーションを贈る由来だそうです。

この1907年の追悼に感銘を受けた人たちが1年後の1908年5月10日に教会に集まり、みんなで母の日を祝いました。その時に集まった人数は1000人に迫るほどだったそうです。フィラデルフィアの教会から始まったこの「母の日」は瞬く間に広がり、1914年にはアメリカ全土で記念日とされ、その日付も5月の第2日曜日と定められました。

ちなみに「母の日」の日付や由来は国によってかなり異なり、たとえばイギリスやアイルランドでは、イースター(復活祭)の前の受難節の真ん中ごろに祝いますし。その起源は17世紀ごろまでさかのぼるそうです。

日本では1931年に結成された大日本連合婦人会が当時の皇后陛下の誕生日であった3月6日を「母の日」として普及させようとしましたがうまくいかず、戦後1949年頃からアメリカ文化の流入に伴いアメリカ流の母の日が普及しました。

それではまたいずれ。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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