近代初の「信仰の自由」を認めたナントの勅令

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◆1598年4月13日 ナントの勅令

ナントの勅令はユグノー戦争を経て、フランスで出された「信仰の自由」を認めた勅令です。ユグノー戦争というのはフランスで起きたカトリックとプロテスタントの戦争です。ナントの勅令ではプロテスタント信徒にもカトリック信徒と同等の権利を認めました。これは近代以降では初めて、人々に「信仰の自由」を認めた事例であり、歴史上では画期的なできごとでした。

プロテスタント信徒には商工業者が多かったので、この勅令によりフランスの財政は大きく改善し、ルイ14世に代表されるフランスの黄金期をもたらしました。しかしそのルイ14世が1685年にこの勅令自体を廃止したので、多くのプロテスタント信徒はフランスから脱出しました。これによってフランスは衰退し、やがてフランス革命へと繋がっていきました。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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