世界で2番目に多くの言語に訳された本を書いた人

おはようございます。
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◆1943年4月6日 『星の王子さま』の初版発行

世界で最も多くの言語に翻訳されている書物は聖書で、新旧約聖書が揃ったものだけで500言語を超え、新約聖書だけなら約1300言語、一部だけ翻訳されているものまで含めると約2800言語にもなるそうです。それだけ翻訳されることもすごいですが、それ以前に世界にそれほど多くの言語があることにも驚かされます。

聖書の次に多く翻訳されている本が、『星の王子さま』です。その言語数はなんと253言語だそうです。個人の著作物がこれほどまでに多くの言語で読まれるというのは他に類をみないことです。これを書いたのはアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリというフランスの作家で、作家であると同時に飛行機の操縦士でもありました。『星の王子さま』の主人公も操縦士でしたよね。

リヨンの伯爵の子として生まれ、イエズス会の教育を受けました。兵役で陸軍飛行隊を務めると、退役後は民間航空機のパイロットになりました。第二次世界大戦が勃発すると再び軍に招集され、偵察隊に配属されたそうです。敵軍には彼のファンもいて「テグジュペリとは戦いたくない」とさえ言ったそうです。しかし1944年7月31日に偵察任務のために出撃し、そのまま行方不明になってしまいました。それから50年以上経った1998年に彼のものと思われるブレスレットが発見され、調査の結果2003年に戦死が確定されました。44年の短い生涯となってしまったことが残念です。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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