「禁酒法の母」は、アメリカの金太郎?

おはようございます。
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◆1月16日 禁酒の日

1920年1月16日にアメリカで禁酒法が施行されたことに由来する日です。

アメリカはピューリタン(清教徒)が中心になって建国された国だったので、アルコールに対してはもともと強い反発を抱いている人が少なくありませんでした。特に男性が酒場で飲んでいる間、家を守らなければならなかった女性たちの反発が強かったそうです。

中でも有名なのは1846年から1911年まで生きたキャリー・ネイションという女性で、彼女は何度も酒場や酒屋に行っては、そこをマサカリで破壊したのだそうです。・・・かなり過激です。日本人の、特に現代の感覚で言えば「異常」と思える行為ですが、彼女の墓石には「禁酒法の成立に貢献した信仰の人」と刻まれ、現在でも一部の人たちから尊敬を集めています。

・・・と、それでも1920年までは一部の州が禁酒法を採用したのみで、アメリカ全土で禁酒ということにはならなかったのですが、第一次世界大戦勃発により、「貴重な穀物をお酒に消費するのはもったいない」という声もあがり、ついに1920年にアメリカ全土で禁酒法が施行されたのでした。

しかし、カナダからのアルコール類の密輸が横行したり、「ヤミ酒」がギャングの資金源にされたり、アルコールをめぐる犯罪が多発し、1933年に廃止され、今では「悪法」の代名詞になったりもしています。

お酒は適度に、はもちろん基本ですが、禁酒も適度にということなのでしょうか。

それではまた明日。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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