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◆420年9月30日 ヒエロニムスの召天日
ヒエロニムスは、ヘブライ語で記された旧約聖書とギリシア語で記された新約聖書をラテン語に翻訳した人物です。キリスト教がローマ帝国の国教になった後、405年ごろにその翻訳を完成させたのですが、ラテン語は当時のローマの公用語であったので、この業績は後世のキリスト教に大きな影響を与えたことになるのです。国教になったとはいえ、この翻訳まではローマのほとんどの人は聖書を読めなかったということですから。
ちなみにヒエロニムス自身は若い頃はキリスト教に興味がなく、語学や修辞学の勉強に熱中しました。が、重病にかかった時に神様に生涯を捧げることを決意し、それまで学んだ語学を駆使して、偉業を成し遂げたのだそうです。
この人がいなかったら、今のキリスト教もなかったかもしれません。
それではまた明日。