【今日は何の日】1270年8月25日 聖王ルイ(ルイ9世)が病没

主の御名をあがめます。

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◆1270年8月25日 聖王ルイ(ルイ9世)が病没

ルイ9世は13世紀のフランス国王で、理想的なキリスト教王と評価される人物です。人格も高潔かつ敬虔(けいけん)で、フランス各地に救貧院を建て、自らそこで貧しい人たちに施しをしたり、足を洗ったりしたのだそうです。また、彼の治世で裁判制度が整備され、産業や芸術も大いに発展しました。

画像:wikicommons

一方で軍事については苦手だったようで、第7〜8回と二度の十字軍遠征を行いましたが結果はさんざんな負け戦で、第8回目の遠征の時に陣中で病気にかかり、そのまま息を引き取りました。のちにカトリック教会から列聖されて聖人となり「聖王ルイ」または「聖ルイ」と呼ばれるようになりました。のちのフランス国王に「ルイ◯◯世」が多いのも、彼にあやかるためのようです。アメリカの地名、セントルイスは彼にちなんで命名されました。

人々が気軽に「神の名にかけて誓う」のを神に対する冒涜(ぼうとく)だとして非常に嫌い、禁止したそうです。聖書には確かにみだりに誓ってはならない、と書いてあります。なんだかやたらと「誓約書」を書かせたがる今の社会を見たら怒るんでしょうね。

それではまた明日。
主にありて。

横坂剛比古(MARO)

横坂剛比古(MARO)

MARO  1979年東京生まれ。慶応義塾大学文学部哲学科、バークリー音楽大学CWP卒。 キリスト教会をはじめ、お寺や神社のサポートも行う宗教法人専門の行政書士。2020年7月よりクリスチャンプレスのディレクターに。  10万人以上のフォロワーがいるツイッターアカウント「上馬キリスト教会(@kamiumach)」の運営を行う「まじめ担当」。 著書に『聖書を読んだら哲学がわかった 〜キリスト教で解きあかす西洋哲学超入門〜』(日本実業出版)、『人生に悩んだから聖書に相談してみた』(KADOKAWA)、『キリスト教って、何なんだ?』(ダイヤモンド社)、『世界一ゆるい聖書入門』、『世界一ゆるい聖書教室』(「ふざけ担当」LEONとの共著、講談社)などがある。新著<a href="https://amzn.to/376F9aC">『ふっと心がラクになる 眠れぬ夜の聖書のことば』(大和書房)</a>2022年3月15日発売。

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