主の御名をあがめます。
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◆1954年8月6日 世界平和記念聖堂竣工
広島に初めて教会が建てられたのは、関ヶ原の合戦よりも前、まだ毛利氏がそこを支配していた頃の1599年頃だとされています。その後、禁教の時代のうちにその教会はなくなりましたが、明治になって禁教が解かれると1882年、幟町(のぼりちょう)に再び教会が建てられました。しかし1945年8月6日の原爆投下によって失われてしまいました。
これに心を痛めたドイツ人司祭、フーゴ・ラッサールは、原爆犠牲者を弔い、世界平和を祈念するための聖堂建築を志しました。当時のローマ教皇ピオ12世の支持を得て、全世界のカトリック信徒や平和を願う人々の寄付によって1950年8月6日、同じ幟町に世界平和祈念聖堂の建設が始まり、1954年の同日に完成しました。1981年には教皇ヨハネ・パウロ2世が訪れ、2006年には重要文化財に指定されています。現在もカトリック幟町教会の聖堂として在り続けています。
「夏はただ単なる季節ではない。それは心の状態だ」と、昔読んだ小説に書いてありましたが、日本人にとって夏は平和を願う季節でもあります。一人一人が少しずつ、祈ったり願ったりすること、それが平和への糸口なのではないかと思います。
それではまた明日。
主にありて。