日本時間5月26日、世界的ポップ・アーティストのマドンナが米テキサス州で起きた小学校銃乱射事件を受け、自身のインスタグラムに動画を投稿した。24日に、米テキサス州ユバルティのロブ小学校で18歳のサルバドール・ラモス容疑者が銃を乱射し、児童19人、教師2人を殺害した事件を受け、銃規制を呼びかけた。
動画では、自身の楽曲「ゴッド・コントロール」を同曲のミュージック・ビデオの一部を投稿している。「この19人の子どもたちの親が感じている心痛と悲痛は想像できません。私には小学生の子どもがいますが、もしも彼女たちがある日学校から帰ってこなかったら、私は生きていけないと思います」と綴った。さらにマドンナは、こう続けている。
「自分自身も子どもである18歳の容疑者が、身元調査も安全教育もなく、誕生日に自動小銃を2丁購入できるのはなぜですか?」「NRA(全米ライフル協会)は立場を変えようとせず、政治は銃器安全法の強化を求める法案を一つも通すことができません。アメリカでは、今年の日数よりも銃撃による死者の方が多いという事実にもかかわらず。どうしてこんなことが可能なんでしょうか?」
2019年に発表された「ゴッド・コントロール」は、銃規制への強いメッセージを込めた楽曲。2016年に米フロリダ州のクラブで起こった銃乱射事件がモチーフになったとされるミュージック・ビデオ内には、子どもの聖歌隊が「We lost God control」と歌うシーンがあり、今回のインスタグラムへの投稿に使われているのはこの映像。
同ビデオは「毎年、3万6000人以上のアメリカ人が銃による暴力で殺されています。そして、さらに約10万人が撃たれて負傷しています。誰も安全ではありません。今こそ銃規制を」という言葉で締めくくられている。