アメリカン・フットボールで種まきを 「Life Champions」メイン・スピーカーは元NFLコーチ

 

米国最大のスポーツ・イベントでアメリカン・フットボールの年間王者を決める第53回スーパーボウルが3日(日本時間4日)、ジョージア州アトランタのメルセデスベンツ・スタジアムで開催された。AFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)代表ニューイングランド・ペイトリオッツとNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)代表ロサンゼルス・ラムズが対戦。13対3でペイトリオッツが勝った。

その余韻もさめやらぬ10日(東京)と17日(大阪)、NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)で活躍するクリスチャン・アスリートを中心に伝道集会「Life Champions」(主催:Life Champions)が開催される。会場は、東京・広尾の21世紀キリスト教会と大阪・梅田のマスタードシード・クリスチャン教会。

メイン・スピーカーを務めるのはロッキー瀬藤さん。ロサンゼルス郊外にあるエバーグリーン・バプテスト教会サンガブリエル・バレーの主任牧師だ。瀬藤さんはロサンゼルス生まれの日系2世。多くのNFL選手を輩出している南カルフォニア大学(USC)の元選手で、卒業後は同校で11年間、またNFLのシアトル・ホークスで7年間、コーチを務め、大学とプロの両方でチームを優勝に導いた。2016年のシーズン終了後、牧師に転身。

NFLチアリーダーのSAYURIは、日本のXリーグで10年間チアリーダーとして活躍した後、単身渡米してNFLテネシー・タイタンズのチアリーダーに合格した。シンガー・ソングライターJUNKOは、テイラー・スイフトのミュージック・ビデオに抜擢され、松任谷由実やマイケル・W・スミスなど日米のトップ・アーティストとも共演している。ゴスペル・ダンサーの秋山めぐみは日米の舞台で踊り、高い評価を受けている。

三尾圭さん

今回の集会は米国在住の日本人・日系人が企画したもので、昨年起きたアメフト・タックル事件がきっかけ。この事件を最初に指摘したのが、Life Championsのメンバーでクリスチャン・スポーツフォト・ジャーナリストの三尾圭さんだ。三尾さんはアメフトが日本で誤解を受けていることに胸を痛め、その本当の魅力を広めたいと思っていたところ、昨年10月、瀬藤さんから「日本に行き、コーチ向けのクリニックをやらないか」と相談を受けたという。

その後、ロサンゼルスやニューヨーク、ナッシュビルからメンバーが集まり、旅費もすべて手弁当で今回の働きが生まれた。集会は、アメフトや音楽を通してイエス様を知ってもらうことが目的なので、入場料はもちろん、献金も受け取らないという。

また集会の前日には、アメフト・タックル事件の当事者である日本大学と関西学院大学で日本アメリカン・フットボール連盟後援の「アメフト・コーチングセミナー」も開催される。

三尾さんは、「わたしは植え、アポロは水を注いだ。しかし、成長させてくださったのは神です。ですから、大切なのは、植える者でも水を注ぐ者でもなく、成長させてくださる神です」(1コリント3:6〜7)という聖句を引用しながら次のように語る。

「この集会は、スポーツや音楽など、一般の方が関心を持つ題材を使って福音を届けるのが狙(ねら)いです。クリスチャン用語をなるべく省き、福音に触れたことがない方にも分かりやすく神の言葉を届けたい。米国から行くLife Championsチームは神様が集めて、伝道の場所も神様が備えてくださいました。そこで福音の種まきはしますが、その後に水を与えるのは地元の教会とクリスチャンだと考えています。ぜひ一人でも多くの方に福音の種まきができればと思います」

Life Champions東京集会
2月10日(日)午後3時〜
21世紀キリスト教会
東京都渋谷区広尾5丁目9−7

Lif Champions大阪集会
2月17日(日)午後3時〜
マスタードシード・クリスチャン教会
大阪府大阪市北区中津6丁目1−13

雑賀 信行

雑賀 信行

カトリック八王子教会(東京都八王子市)会員。日本同盟基督教団・西大寺キリスト教会(岡山市)で受洗。1965年、兵庫県生まれ。関西学院大学社会学部卒業。90年代、いのちのことば社で「いのちのことば」「百万人の福音」の編集責任者を務め、新教出版社を経て、雜賀編集工房として独立。

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