【解説】灰の水曜日って何?四旬節(レント)の意味は? 

イースターまであと40日

今日(2021年2月17日)から教会暦では「四旬節」という時期に入ります。この時期は別名「受難節」とも呼ばれ、復活祭(イースター)の前日まで続く、イエス様が十字架に至るまでの苦難の道を思い起こす期間です。「四旬」というのは「40」という意味ですから、つまり四旬節は「イエス様の苦しみを思い起こす40日間」だということです。そしてその初日、つまり今日を「灰の水曜日」と呼びます。

ということで「灰の水曜日」は復活祭(イースター)の40日前です・・・と、言いたいところなのですが、実は違います。日曜日を除いた日を数えて40日前なんです。というのは、基本的に四旬節はイエス様の苦しみを思い起こすためにいわゆる「自粛生活」を送るのですが、日曜日だけはイエス様を称えて喜ぶ日なので、そのカウントから外すことになっているんです。

イースターが必ず日曜日なので、こちらも必ず水曜日になりますが、イースターが「春分の日の後の最初の満月の直後の日曜日」という、1ヶ月程度の幅をもった移動祝日なのでこちらも毎年日付が変わります。「2月の第○水曜日」という指定もできません。大体毎年2月の上旬から3月上旬くらいになります。

この日を「灰の水曜日」と呼ぶようになったのは、四旬節の初日に、前の年の四旬節でつかった棕梠(しゅろ)の枝や十字架などを焼いて灰にし、その灰を用いて神様に祈るという典礼があったことが由来だそうです。今でもその典礼を行う教会はあります。

この水曜日から始まる四旬節にどの程度の「自粛生活」を送るかは、教会や個人によってかなり異なります。伝統的には「祈り・断食・慈善」の三つが奨励されていますから、断食を行う人やボランティア活動をする人、特別な祈りをする人も少なくないですが、何もしない人も少なくありません。また、断食と言っても完全な断食を40日もやるのは大変ですから、食事を質素なものにして宴会は控える、くらいのことが多いようです。

どうして40日なのかと言いますと、キリスト教にとって「40」というのが特別な数字だからです。たとえばモーセが出エジプトの旅をしたのは40年間ですし、イエス様が断食をしたのも40日40夜です。というわけで、それにならって40日というわけなんです。昔の教会では40時間の断食を行ったりもしていたそうです。

・・・40時間ならできそうな気もしてきますよね。週末のプチ断食はデトックスとかダイエットにも良いと聞きますし、この機会にチャレンジしてみるのも良いかもしれません。でももちろん無理は禁物です。断食は専門家の指導の下で安全に行うようにしてくださいね。

ちなみにこの時期のことを英語圏では「レント(Lent)」と呼びますが、これはもともと「春」という意味のゲルマン語なのだそうです。ですから四旬節は「春(復活)を待ち望む期間」とも言えますね。考えてみれば、春を待ち望む気持ちと、主の復活を待ち望む気持ちって似ているのかもしれません。春って、枯れていた草木が息を吹き返す、復活の季節ですしね。

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