日本バプテスト連盟・郡山コスモス通りキリスト教会の牧師で元・日本バプテスト連盟副理事長の金子千嘉世(かねこ・ちかよ)さんが20日、天に召された。60歳。
前夜式は近親者だけで行い、告別式は23日午前10時半より宮崎メモリードホール(宮崎市錦町6-11、電話:0985・26・4949)、また11月10日午前11時より郡山コスモス通りキリスト教会(郡山市中野二丁目57、電話:024・951・4440)で執り行われる。喪主は夫の貢司(こうじ)さん。
金子さんは1958年、山口県下関市生まれ。5歳のとき、父親の仕事の関係で福岡に引っ越し。77年、福岡の日本バプテスト連盟・鳥飼バプテスト教会で鍋倉勲牧師より受浸。保育士として2年、幼稚園教諭として3年勤務してから、87年、西南学院大学神学部卒業後、宮崎丸山町キリスト教会の牧師を27年間務める。火曜日から金曜日まで晴れる屋(教会の駄菓子屋)をして近所の子どもたちに親しまれた。2014年、郡山コスモス通りキリスト教会牧師に就任。1990年、金子貢司牧師と結婚し、一女の母。2007、08年には連盟理事、11〜14年まで連盟副理事長を務めた。
11年の東日本大震災後、現地支援委員会として連盟から派遣され、東北で被災者支援の働きをしていた金子さんが、2014年の正月、「読売新聞」に取り上げられた。岩手県大槌町の内陸部にある仮設団地でクリスマス会が行われ、60~80歳代の女性で結成された「小鎚第4仮設合唱団」に金子さんが唱歌「故郷(ふるさと)」などを伴奏したのだ。金子さんは各地の仮設団地を回って支援活動を続けており、毎月2回ほどキーボードを持って訪れ、「みんなで歌いましょう。合唱団を作ろうよ」と呼びかけたのがきっかけだ。