【米クリスチャニティ・トゥデイ】日本がクリスチャン迫害の歴史を世界に知らしめる理由──「潜伏キリシタン」遺跡群、ユネスコ世界遺産登録

世界遺産は、人間の創造的才能を表す傑作や、顕著な価値を有する文化的作品、国家の威信を示し、観光名所となるような遺産が多い。同時にユネスコは、ある文化的伝統を「伝承する物証として無二の存在」(日本ユネスコ協会連盟)も世界遺産として登録している。

当然ながら、キリスト教の文化的伝統の核となるものは、キリストの復活、そして人間の罪を贖うためのキリストの苦難についての証しだ。迫害を耐え抜き、復活したキリスト教の歴史は、日本の教会の悲しい歴史に深く刻みつけられている。

あるカトリック指導者は語る。「私たちが世界遺産登録を目指しているのは、日本人の偉大な信仰を表す場所です。遺跡群は、世界的に見ても傑出して美しい芸術であり、本物の礼拝が行われていた場所なのです」

2016年にマーティン・スコセッシ監督が映画化した遠藤の『沈黙』は、17世紀、日本の「隠れキリシタン」のところに遣わされたポルトガル人宣教師についての知られざる物語を描いている。日本の為政者は、「棄教しなければ拷問して殺す」と宣教師に迫る。宣教師に従うキリシタンは、「火あぶり、釜(かま)ゆで、逆さ吊(づ)り、斬首、水責め、高潮で溺死するよう海岸に立てた十字架に磔」といった刑に処された。

「極東のローマ」と呼ばれた長崎は、この時代の教会史に重要な意味を持っている。長崎には、鎖国が解けた後、最初に建てられた教会の一つである「浦上天主堂」(カトリック浦上教会)がある。長崎には他にも、1597年に日本で最初の殉教者となったクリスチャンを記念した「日本26聖人記念館」、今年(2018年)4月に開館したばかりの、クリスチャン迫害を扱った大浦天主堂の「キリシタン博物館」もある。

日本在住のカトリック作家でブロガーのショーン・マカフィーは書いている。「長崎、特に浦上では、まるで本物のローマのように、ローマ帝国が初期教会に行ったようなクリスチャン迫害が行われました。極東において信仰の灯が最初にともったのは浦上。隠れてはいても、その灯は完全に消えることはなかったのです」

第二次世界大戦中に落とされた悪名高い原子爆弾によって、長崎は廃墟となった。浦上天主堂も破壊され、戦後に再建されなければならなかった。浦上天主堂は、日本のカトリック信者が巡礼の旅で訪れる地となっている。(次ページに続く)

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