「防府天満宮に協力しないで」 日基教団防府教会が山口県知事らに要請

日本基督教団防府教会(浦上光代表)と、同教団西中国教区靖国天皇制問題特別委員会(松本朋久委員長)は5月5日、山口県知事、山口県議会議長、山口県教育長、および防府市長、防府市議会議長、防府市教育長に対し、「防府天満宮御誕辰祭に協力しないでください」との「お願い」の文書を送付した。

文書によると、2023年7月に岩国市の公立小学校の保護者から同委員会に寄せられた相談が発端。その内容は、「保護者用連絡メールで防府天満宮御誕辰祭奉納清書展の案内が届いたが、公的機関が神社に協力することは政教分離を定めた日本国憲法に違反するのではないか」というもの。同委員会が山口県と防府市の各機関に情報開示請求を行ったところ、すべての機関が防府天満宮からの後援依頼に応じており、奉納奉告祭の式次第には「知事より順に玉串拝礼」とあった。その後の質問で、知事らは表彰式にのみ出席しており、玉串拝礼は行っていないことが確認できたが、防府市教育委員会の調査で、受賞小学校代表者が奉納奉告祭で玉串拝礼をしていたことが明らかになったという。

文書は、「他の受賞校及び児童・生徒らも同様に玉串拝礼をしているのではないでしょうか」と述べ、各教育委員会に実態の把握を求めるとともに、「地域の夏祭りの書道展だからと安易に協力することがひいては戦争という取り返しのつかない結果につながります。特に精神が未熟で判断能力に乏しい児童生徒に玉串拝礼をさせることの重大性を改めて考えていただきたい」と訴えた。

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