今日12月8日は待降節第2主日。アドベント・クランツのろうそく2本に火がともります。
また、徳冨蘆花(とくとみ・ろか)の誕生日でもあります。明治のベストセラー小説『不如帰(ほととぎす)』を書いた小説家です。
熊本バンドの一人として、兄の徳富蘇峰(そほう)と共に、新島襄のいる同志社に学び、そこである少女に恋します。新島の妻、八重の姪(兄の山本覚馬の娘)であり、結局、八重たちにその仲を引き裂かれました。17歳の時に洗礼を受けますが、その失恋の恨みもあり、その後の人生は紆余曲折(うよきょくせつ)を描きます。
姉の初子(はつこ)はクリスチャン実業家の湯浅治郎(ゆあさ・じろう)と結婚。叔母(母の妹)が、女子学院初代院長で日本キリスト教婦人矯風会初代会頭の矢嶋楫子(やじま・かじこ)など、親類縁者が明治キリスト教史における錚々(そうそう)たる顔ぶれの中で、蘆花はかなり屈折した立場にいたようです。