米国のキリスト教徒の投資家ら数百名が、国内の大手スーパーマーケット各社に対し、経口中絶薬の一種であるミフェプリストンの販売を開始しないよう求める請願活動を行なった。請願の対象にはコストコ、ウォルマートなどの有名量販店が含まれる。「クリスチャン・ポスト」誌が伝えた。
この請願は昨年1月、米連邦政府機関・食品医薬品局(FDA)が中絶薬の販売規制の緩和を行ったことを受けたもの。同緩和により、従来は医師の処方が必要だったミフェプリストンが、市販薬として売買されることが可能になった。中絶に反対する保守派は、この規制緩和を、中絶の促進に繋がるものとして問題視してきた。今回の請願は複数の大手量販店に対して、FDAの規制緩和を受けてもなお「ミフェプリストンを販売しない」という従来のスタンスを貫くよう求めるもので、中絶反対のキリスト教徒の投資家・活動家ら合計約400名以上が署名している。
(翻訳協力=木村 智)