2019年「キリスト教書店大賞」がイェルク・ツィンク『わたしはよろこんで歳をとりたい』(こぐま社)に決まったと1日、発表された。5月5日に発表された以下のノミネート作品10点の中から選ばれた(著者の五十音順)。
太平洋放送協会の人気番組「What the Pastors!!」を書籍化した朝岡勝・大嶋重徳『教えてパスターズ!!』(キリスト新聞社)。
アンゲラ・メルケル独首相がキリスト教大会などで語った講演などをまとめた『わたしの信仰』(新教出版社)。
老いから死への道程を心穏やかに辿ることについて詩的な言葉と写真で紡いだイェルク・ツィンク『わたしはよろこんで歳をとりたい』(こぐま社)。
片柳弘史神父(カトリック宇部教会主任司祭)による366の聖句と黙想をまとめた『始まりのことば』(教文館)。
10万フォロワーに支持されるツイッターを配信している上馬キリスト教会(東京都世田谷区)による『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』(講談社)。
短いデボーションのためのカレン・ムーア『1分間の黙想 心からの祈り』(日本聖書協会)。
牧師歴50年以上の小島誠志氏が高齢者のためにキリスト教の手ほどきをする『55歳からのキリスト教入門』(日本キリスト教団出版局)。
「新共同訳」から31年ぶりに出された新しい礼拝用聖書「聖書協会共同訳」(日本聖書協会)。
世界140カ国以上を取材した写真家・桃井和馬氏のフォト・エッセイ『和解への祈り』(日本キリスト教団出版局)。
八木重吉の信仰詩と写真を組み合わせた『うつくしいもの』(日本キリスト教団出版局)。
まず一次選考で、主催するキリスト教出版販売協会に加盟する全国のキリスト教書店(いのちのことば社系列のオアシスやライフセンターなどは入っていない)の店員が、2018年に出版された本の中から「いちばん読んでほしい本」を投票形式でノミネート作品を選ぶ。それから3カ月の間に、二次選考で大賞が決まる仕組みだ。
2011年から始まった同賞の大賞作品は次のとおり。
2011年 日野原重明『愛とゆるし』(教文館)
2012年 山浦玄嗣『ガリラヤのイェシュー』(イーピックス出版)
2013年 渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』(幻冬舎)
2014年 八木谷涼子『もっと教会を行きやすくする本』(キリスト新聞社)
2015年 ジェラルディン・マコックラン『エッサイの木』(日本キリスト教団出版局)
2016年 大島力監修『聖書人物おもしろ図鑑 旧約編』(同)
2017年 中野実監修『聖書人物おもしろ図鑑 新約編』(同)
2018年 片柳弘史『こころの深呼吸』(教文館)
ちなみに、2位はメルケル『わたしの信仰』、3位は『上馬キリスト教会の世界一ゆるい聖書入門』。
昨年から、一般読者がフェイスブックの「いいね!」で投票する「いいね!」大賞も行われ、昨年は片柳神父の『こころの深呼吸』が大賞とダブル受賞。今年も片柳神父の『始まりのことば』が選ばれ、自らSNSで発信している強みを見せつけた。