大阪大司教区(教区長:前田万葉大司教)は28日、ミサの中止を発表した。「新型コロナウィルス感染症にともなう措置(第2次)」で以下のような決定を明らかにしている。
1 2月29日(土)から3月14日(土)までの2週間、小教区をはじめ、定期的に不特定多数の信徒が参集して主日ミサが行われている施設では、公開のミサを中止してください。
2 3月1日と8日の日曜日は、大阪教区のすべての信徒に主日のミサに与(あずか)る義務を免除します。各自が家庭で、聖書を朗読し祈りを捧げたり、ロザリオの祈りをしたりする時を持つように勧めます。
3 上記1の期間中、週日のミサは、ごく小規模な参加者の場合を除いて、同様に中止してください。
4 同様に、上記1の期間中、ミサ以外の諸行事や講座などに関しては、できる限り延期または中止するようにしてください。
5 結婚式や葬儀は、充分な感染対策をとった上で、通常通り行っていただいて結構です。
大阪大司教区の管区地域は大阪府、兵庫県、和歌山県の1府2県。26日、「新型コロナ・ウイルス感染症にともなう措置」と題した文書では、教区全体でミサを中止するまでには至っていない理由を次のように述べていた。
大阪教区下の現在の状況は、大阪府では感染者1名、兵庫県では0名、和歌山県では13名です。和歌山県の13名中6名はすでに回復して退院しており、22日以降新たな感染者は発表されていません。ですから、前述の基本方針で言われている「地域で患者数が継続的に増えている状況」ではありません。
ちなみに、28日現在(以下同)、感染者は大阪府で2人に増えている。
京都教区(教区長:大塚喜直司教)の管区地域は京都府、滋賀県、奈良県、三重県の1府3県。28日にミサの中止を発表した。
3月2日(月)から3月20日(金)まで、すべてのミサ(集会祭儀)、集会、講座など、不特定多数の人々が集まる集会を行わないこととします。主日のミサの義務は免除されます。各自で、その日の朗読箇所などを読み、祈るようにしてください。
すでに20日には「新型コロナ・ウイルス感染症についての対応」、27日に「コロナ・ウイルスの感染拡大を防ぐため、以下の行事は中止します」として、3月18~31日までの集会や保育者研修会、小学生侍者合宿、高校生会春合宿、召命祈願ミサ、中学生会春合宿を取りやめたことを明らかにした。感染者は京都府2人、奈良県1人、三重県1人。
広島教区(教区長:白浜満司教)の管区地域は中国地方の広島県、岡山県、鳥取県、島根県、山口県の5県。「新型コロナ・ウイルス感染症への防止対策の方針」を27日に発表した。
「3月1日、8日、15日の主日のミサや教会行事における対策」として、ミサについて次のように指示した。
・教区内5県の状況が異なるため、小教区の事情によってミサを中止してもよい。その場合、司教あるいは、教区本部事務局に報告する。
・司祭は、体調不良の場合、小教区や修道院でのミサの司式や共同司式を控える。
・発熱や咳などの症状がある信者には、自宅に待機し、医療機関に掛かるよう促す。
高松教区(教区長:諏訪榮治郎司教)は現在のところ、何のアナウンスもない。管轄する四国4県(香川県、徳島県、愛媛県、高知県)のうち、徳島県に1人の感染者がいる。