7月25日「心の貧しい人々は幸いである。」

一本のブナの木
そこに露わな複雑さ
冬の蒼天 雲を逆巻き
屹立(きつりつ)して立つ その空虚さに
豊かに溢れる 成熟を見よ。

樹液は膨(ふく)れる時を待つ
新芽は破裂の時を待つ。

ひと夏過ぎれば 葉は
はっきりと見える一本の輪となる
みずみずしい約束が成就される。

再び空っぽ状態の賢明な貧しさが
伸びようとしている枝を 
天に向かって更に一ミリ伸ばすことを可能にする。
幹もたゆまず僅かに膨れ
根を土台へと押し入れ 足場を固める
葉がないのが幸いである。

落葉が思い出させてくれる
自由に伸びさせよ。

イエスは言われた。「万策尽きる時、あなたたちは幸いだ。頼るものが少なくなるほどに、神の支えが巨大化し、神の支配は大きくなるのだから。」
―― マタイによる福音書5章3節

*引用される「聖書の言葉」はピーターソンさんの翻訳・翻案を訳したものです。

63db463dfd12d154ca717564出典:ユージン・H.ピーターソン『聖書に生きる366日 一日一章』(ヨベル)
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