米ミシガン州デトロイト近郊にあるカトリック女子修道院で、高齢の修道女13人が4月から6月にかけて、新型コロナウイルス感染症で死亡していたことが分かった。
修道院の幹部が7月21日、CNNニュースに確認したところでは、死亡したのはここで共同生活をしていた69~99歳の修道女。4月10日にまず99歳の患者が亡くなり、復活祭の12日には92歳と95歳の2人が息を引き取った。
5月10日までの1カ月間に計12人が相次いで死亡したが、臨終の祈りに集まることもできず、葬儀には10人ずつしか参列できなかったという。さらに6月末、一命を取り留めていた98歳の修道女の容体が悪化して亡くなった。同幹部によると、院内で感染した修道女は少なくとも30人に及び、このうち17人が回復した。ただし7月初めの報告によると、一部の患者はその後も全身の衰弱や呼吸器症状などが続いた。
米国内にある宗教施設の集団感染でこれほど多くの死者が出るのは、1918年に起きたスペイン風邪の流行以来の事態と見られる。この修道院では約1.5平方キロの敷地にかつて800人の修道女が暮らしていたが、現在は50人前後まで減っている。(CJC)