エルサレムにある諸教会の総主教・総大司教及び最高指導者たちが3月1日、「人道援助を受け取るために集まっている群衆に対する最近の攻撃についての声明」を発表し、その攻撃を非難した。
「昨日のおぞましい出来事とそれらの残酷な文脈の後で、私たち、エルサレムにある諸教会の総主教・総大司教及び最高指導者は、罪のない民間人に対するこの理不尽な攻撃を非難するとともに、戦闘を行っている当事者たちに対し、ガザ地区全体で救援物資の迅速な消費ができるようにする、即時かつ長期的な停戦に達するよう、そして囚人や捕虜として囚われている人たちの交渉による解放の成立を求めて呼びかける」と、同指導者らはその声明の中で述べた。
「この戦争で苦しんでいる全ての罪のない人たちを代弁してこれらの懇願を表明する一方で、私たちは自らの特別な祈りを、私たちの司牧・牧会的なケアの下にある、ガザにいるキリスト教の諸共同体へ伝える。これらには、ガザ市の聖ポルフィリオス及び聖家族教会にいま5ヶ月近く避難している800人を超えるキリスト教徒たちが含まれている。私たちは同じようにこれらの同じ連帯の表明を、聖公会が運営しているアハリ病院の勇敢なスタッフやボランティア、そして彼らが奉仕している患者たちへと差し伸べる」と、同指導者らは続けた。
その上で、同指導者たちは、「上記の呼びかけを発表するにあたって、私たちの究極の希望は、敵対関係の終わりと、囚われている人たちの解放、そして踏みつけられた人たちのケアが、私たちの主イエス・キリストが私たちの代わりに初めにご自身の十字架を負われたこの地において、最終的に公正かつ永続的な平和につながる、真剣な外交的議論のための地平線を開くことである」と記し、「私たちがこの希望に満ちたイースターの幻の成就を求めるにあたって、神が私たち皆にご自身の恵みを賜らんことを」と祈り、この声明文を締めくくっている。
これを受けて、バチカンニュース英語版は3月2日、「エルサレムの諸教会の指導者たち、ガザで死をもたらした攻撃を強く非難」という見出しの記事を掲載。
世界教会協議会(WCC)も2日、公式サイトで「エルサレムにある諸教会の最高指導者たちが『罪のない民間人に対する理不尽な攻撃』を非難するにあたって、WCCは連帯を表明する」との記事を掲載した。
(エキュメニカル・ニュース・ジャパン)