海外 2023.03.09 モルモン教の巨大ファンド、米SECが「情報開示」で調査 米証券取引委員会(SEC)は、末日聖徒イエス・キリスト教会(通称・モルモン教会)が過去に巨額の運用資産について情報開示を回避していた疑いがあるとみて調査している。米メディア「WSJ=ウォール・ストリート・ジャーナル」の報道を紹介する。 教会の極秘ファンドの存在は2019年、教会が1000億ドル(約13兆1400億円)の資産を保有していることを元従業員が告発し、明るみに出た。 SECの調査では、教会の保有する投資会社が大口資産運用者として情報開示規定を順守していたかどうかが焦点に浮上している。SECは通常、資産運用担当者の規定違反については、罰金を科すことで対処するケースが多い。今回の件で、SECがどの程度の罰金を検討しているかは分かっていない。 SEC調査の対象となっているのは、教会の資産運用を担当する投資会社「エンサイン・ピーク・アドバイザーズ」だ。エンサインは2020年2月以降、自社名でSECへの届け出を行っている。 SECの規定では、1億ドル以上の資産を運用する投資会社は、株式保有について四半期報告を公表するよう義務づけている。(CJC) 関連記事【検証 〝協会〟の実相と教会の課題】 カルト教団に命奪われた父 日本聖公会管区事務所宣教主事・司祭 卓 志雄さん【聖書の不思議あれこれ!】第8回 異端ってナニよ? その2 パダワン青木ウクライナの教会や宗教施設500カ所がロシア軍侵攻の被害と報告書最新2020年版『宗教年鑑』、カトリックは微減、日本基督教団は微増 教派別ランキングその1統一協会の何が問題なのか(1) 川島堅二 【宗教リテラシー向上委員会】 関連 Post Share 「厳しいこと」を言うのは気が重い。だからこそ感謝を。【聖書からよもやま話344】 前の記事 【信教の自由を守る日】 宮城・植村隆氏が講演 「他者と共に生きる寛容な心と勇気を」 次の記事