東アフリカ・ウガンダの首都カンパラで起きた2件の自爆攻撃について、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)が犯行声明を出した。米ネットメディアCNNが報じた。
ISISのメディア部門「アマク通信」が11月16日、メッセージアプリ「テレグラム」上で、戦闘員3人が爆発物をかばんに詰めて出発し、2人は中央警察署、1人は議事堂で自爆したと声明を伝えた。2カ所の爆発で民間人2人と警官1人が死亡した。ヨウェリ・カグタ・ムセベニ大統領は16日の記者会見で、負傷者は当初発表の33人から36人に増えたと述べた。同氏によると、犯行グループのうち自爆犯3人は現場で死亡、7人が身柄拘束に抵抗した際に死亡した。さらに計81人の容疑者が拘束されている。
世界教会協議会(WCC)のイオアン・サウカ暫定総幹事は18日、ウガンダのカンパラでの自爆テロに衝撃を受けたことを明らかにし、次のような声明を発表した。
「WCCは、ウガンダおよび世界中の教会と平和を愛するすべての人々とともに、このような無意味な攻撃と殺害を最も強い言葉で非難し、ウガンダ政府に犯人を調査して法の裁きを受けるよう求める。政府は、国民の生命と財産を守る責任を果たすために、あらゆる努力をしなければならない」とサウカ氏は述べ、「ウガンダの人々が、飢餓、貧困、経済的苦難、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行など、さまざまな課題に苦しんでいる時に、このような事件が起きたことは特に悲劇的」と付け加えた。
「世界中のWCCに連なる教会を代表して、亡くなられた方々のご遺族に心からの哀悼の意を表する。また、この残虐行為によって負傷された方々の神の癒しと完全な回復を祈りる。WCCは、正義と平和、人間の尊厳と権利を求めているウガンダの教会と人々への連帯と支援を確認する」