エキュメニカルプロジェクト実行委員会にとって、2021年はどんな1年になるだろうか。思い返せば、昨年序盤の会議の中で「2021年に従来通りの対面イベントを」という声が上がらなかったわけではない。しかし、そのような声を形にできるまでにはコロナ禍が収束していないのが現状である。結局のところは「えきゅぷろ2022」という少し先の未来を信じて目標設定した我々の判断は”Good job”であり、そこに至らせてくださった神様のお導きは”God’s job”と言わざるを得ない。
「2021年えきゅぷろの旅」の水先案内人として、今後の見通しを少しばかりお伝えしておこう。漠然とではあるが「えきゅぷろ2022」で、2017年から続けてきた「えきゅぷろ!」という対面形式のイベントと、昨年実施した「教会どうでしょう」のようなオンラインイベントとを融合した「何か」を実施できないか模索している。これまで築いてきた教派を超えたキリスト者の交わりと、培ってきた技術的経験を掛け合わせた先に、どんな企画が生み出され、どんな言葉が語られるだろうか。
「えきゅぷろ2017」から続く教派を超えた一致への思いに、コロナ禍で分断された人々の一致(再会)への思いを重ね、「えきゅぷろ2022」ではポストコロナ時代の教会像の共有を目指す。2021年はそのための準備期間、橋渡し的期間になるだろう。
ここで一つ告白しておこう。先に格好よく大風呂敷を広げてみたものの、私を含めスタッフの誰一人としてまだ実態をよく分かっていない。どうやら「えきゅぷろ2022」は神のみぞ知るとてもholyな計画らしい。2021年は、引き継いだ熱い思いと新たな運営体制をベースに、祈りながら旅することになりそうだ。未知との遭遇を果たしてみたいそこのあなた! 一緒に旅しようではないか。少しでも興味ある方はぜひ旅仲間に加わっていただきたい!
天国では信仰は成立しないという話を聞いたことがある。天国においては救いを現認しているのだから信じる必要はないということらしい。裏返せば、信仰とは、この世においては目に見えない天国、キリストの救いを信じすべてを委ねる作業に他ならない。
我々のプロジェクトもまさに同じことが言えそうである。「えきゅぷろ2022」が目に見えないからこそ、我々はその先にある真理を信じるのである。そして、その真理のために祈り、その真理に向かって旅するのである。(スタッフ・谷口健太郎)